キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

海賊戦隊ゴーカイジャー: 29話感想というか覚え書き

海賊戦隊ゴーカイジャー公式完全読本「豪快演義」から一部参考にしてます。

 

■地球風邪

殿下が盛大に鼻水を垂らして地球風邪をひいた。他所の星から来た生物にとっては免疫のない未知のウイルス。症状も重いんだろう。

今現実の世界で猛威を奮っている新型コロナウイルスを思うと、放送当時よりも画面の中の絵空事として笑っていられない感はちょっとある。でも

「殿下がお風邪を召されるとは」という言葉にそこはかとなくダマラスの「馬鹿は風邪をひかないはずなのに」という心の声を聞いた気がしてやっぱり笑ってしまう(笑)。

 

■ダイヤール

治療のために地球の人間の女の幸せエナジーを集める役目を仰せつかったのが行動隊長ダイヤール。声がキラメイジャーのクランチュラさんと同じ人で、それだけで本放送時より好感度上がった(笑)。「~で、ありま~す!」と言い回しも楽しい。

体のダイヤルを使って自由自在に大きくも小さくもなれる。巨大化してロボ戦に持ち込んだと思ったら、今度は虫みたいに小さくなって豪獣神、それからゴーカイオーにも侵入し、ゴーカイジャーのロボ戦史上最大の混乱と被害をもたらした。

赤青黄の古参組が操舵室で、設備に当たるかもという配慮とか一切なしにダイヤールめがけて容赦なく銃を乱射する無茶苦茶さが、いかにもこいつらって感じで大好き(笑)。

 

アバレンジャー

ゴーカイジャー放送時は未見で、今配信で21話まで視聴中。仲代先生が本格登場して、何話か前に捕らえた敵怪人のヤツデンワニをなぜかお手伝いさん(エプロン付き)にしている(汗)。更にヤツデンワニがアバレイエローに恋して猛アタック(汗)。

なんだこの世界観は・・・?と当惑したらクレジットに<脚本:浦沢義雄>とあって、「ジェラシットがタコ焼き屋のペットになった後、その母親と駆け落ちした話書いた人ね・・・!」といろいろ納得した(笑)。ジェラシットはヤツデンワニの後輩みたいな感じだったのか。

 

17話で仲代先生が登場し大いなる力を与えているから一通り本編でのレジェンド登場ノルマは果たしているんだけど、3戦隊一緒だったし物足りないかもなあ・・・と思っていたら改めてこのアバレンジャー回が来て、ちょっとホッとした記憶。

 

■三条幸人

一見ぶっきらぼうでとっつき悪いけど、本編2話でツンデレかましまくりながら男の子の友情に肩入れして背中を押してあげる優しさが印象的な荒川ブルー。

ゴーカイ出演時のキャラは、結婚してより穏やかで如才なく大人になっていたんだな、と本編を見て思った。

 

■えみぽん

ゴーカイジャーを本編で見たときには「へえ、サポートの女性とブルーの人が結婚したのね?」ぐらいの認識で、それ以上にただひたすら笑える人、って印象しかなかった。

だけど本編ではバリバリの女子高校生だった!と知って、視聴済みの人たちが受けた衝撃の大きさを後追いで体験(汗)。

だってもうすぐ折り返し地点だけれど、正直言って現状は色気とか女性らしさ的なものを感じさせる部分はあまりなくて、本当にまだ少女って感じだし。最終回まで見ればもっと納得するんだろうか?

でも東映公式によると↓日笠Pも塚田Pも演じる富田さんも西島さんも予測していなかったそうで、荒川さんに押し切られた形のPのぼやきが楽しい(笑)。

 

https://www.toei.co.jp/tv/go-kai/story/1196601_1843.html

 

ただし香村さんだけは「私はそうなると思ってました」とのこと。つくづくツーカーな解釈のずれの少ない兄妹弟子で、それがゴーカイジャーでも上手く回っているんだなと改めて。

 

■アバレピンク

全員で5名の戦隊は追加戦士がいない場合が多いから、レジェンドにチェンジする場合、通常は鎧が外れる。

だけど、アバレンジャーの場合、鎧に大いなる力を渡したことからもアバレキラーは完全に追加戦士枠。とすると海賊5人のうち1人があぶれてしまうけど、どうするのか?

という問題を解決するかに見えたアバレピンクのレンジャーキー。

「私こそスーパー戦隊200番目のヒーロー、アバレピンクだったのよ」にはスーパー戦隊マニアの鎧もびっくり。

でも「ブヒッ」という音声付きでアイムが変身したら、ヘルメット+ピンクの豚の着ぐるみパジャマみたいな姿になってしまった。大笑いしながら「でも可愛い~」なダイヤールに心から同意(笑)。

「これでは派手に行けません」と半ベソでトコトコ駆け寄ると、変身後のマベは更に身長差が開いてアイムの小ささ可憐さが余計に強調され、ちょっと萌えた(笑)。

 

なお、えみぽんは、本編で爆竜たちの声を聞けるダイノガッツを持ちながら爆竜に選ばれずアバレンジャーにはなれなくて、同じく選ばれなかったスケさんと一緒にサポートに回っていた人。そういう背景を知るとえみぽんのアバレピンクへの思いが窺えて、大笑いさせてくれたんだけど、実は本編を最後まで見ればもっと味わい深いのかな、と思ったりする。

 

■やる時はやる潔さ

「お姫様だったから、女の子だから、今できないから、やりません」がないからな、アイムって。

今回のコスプレは全部可愛い方に振り切っていたけど、必要だと思えば女捨ててハカセと並んで猿の真似をやることも厭わない、覚悟完了してる人。

 

・ダイヤールをおびき寄せるためにウエディングドレス着て鎧と偽結婚式する花嫁

・自転車に乗って道を尋ねる女子高生

・巨大な注射器をぶっさすナース

・パトカーで堂々と轢き殺そうとする婦人警官

 

と、普段のお淑やかさをかなぐり捨てて次々に姿と舞台装置を変え、ダイヤールをやりたい放題翻弄し、見事に幸せエナジーを集めるステッキの破壊に成功する。

最初の結婚式はともかく、

セーラー服の三つ編み女子高生の制服と自転車はどこから調達?

なぜいきなり病院の処置室に?そんなデカい注射器と薬どこから?

パトカーと警官の制服はどうやって?そもそもどうやったらそんな短時間で?

とか真面目に考えたらツッコミが追いつかないんだけど、そういう思考がマヒしてくるというか、ツッコんだら負けだろ!とにかくアイムが可愛きゃいいんだよ!的な勢いで力強く押し切りまくるのが、数々の女子メンバーアイドル回を繰り出し続ける荒川脚本&渡辺監督の煩悩コンビ熟練の技。

ドラマ部分はアイムの1人舞台で大活躍させ、変身後はアバレピンクで笑いをとり戦闘不参加、というバランスの取り方も素敵。

 

■鎧

タキシード姿にああいう髪型だとちゃんとイケメンなんだ、と思ってしまった(ごめんなさい)。

追加戦士の販促期間が終わったこの時期はわりを喰いがちで、今回も偽結婚式からの戦闘で早々にダメージ食らって離脱。でもその後にアイムの写真を撮って回ったり、誰よりもスーパー戦隊を愛する自分も知らないアバレピンクに驚愕したりと、リアクション要因としてとても優秀で、やっぱり便利な男だなと改めて。

 

■風邪は伝染る

幸せエナジー集めの失敗を嘆く殿下や、風邪が伝染ってしまい赤く火照った顔にマスク姿でヨロヨロと巨大化ビームを撃ち力尽きるインサーンとか、ギガントホースも大混乱。わちゃわちゃの中、ダマラスの溜息がやたらの大きくて気の毒だけど可愛い(笑)。

 

■スーパー合体

「やはりおまえらはアバレンジャーの大いなる力を持つにふさわしいな。仲代壬琴がちゃんと教えなかったことを教えてやる」

三条さんは<死者>である仲代先生が大いなる力を渡したことを知っていた。

誰か1人が大いなる力を渡せば他の人は渡せなくなる仕組みとすれば、把握していてもおかしくはないんだろうけど、死者と生者の連携が出来てるんだなと改めて。アカレッドが仲立ちしたのかもだけど。

<仲代壬琴がちゃんと教えなかったこと>とは、ゴーカイオーと

豪獣神がスーパー合体出来るということ。

豪獣ゴーカイオーで追加戦士も同じコックピットに並んで士気が上がるのは毎年の恒例(今年はないけど)みたいな感じだけど、やっぱりワクワクする。

 

■エピソード毎の振り幅

前話のジェットマン回は当時のメインライターを起用して思いきりジェットマン、というか凱のエッセンスに振り切ったエピソードだったけど、今回は全く別方向にベクトルを振り切った、アバレンジャー回であると同時にアイムの楽しいコスプレ回。

アイム七変化はアバレンジャー要素だけだと足りないからと荒川さんが付け加えたそうで、この時期のスタッフさんは誰もかれもやりたい放題振り切ってる(笑)。

カーレンジャー回→バスコ前後編→鎧登場

あたりのジェットコースターぶりも相当だったけど、

ジェラシット再び→コラボスペシャル→入れ替わり→ジェットマンアバレンジャーライブマンの落差もなかなか凄いなと。

(なぜどちらもジェラシットが口火を切るのか・笑)。

エピソードごとの振り幅の大きさは宇都宮戦隊らしいなと思うけど、ゴーカイジャーではそれをレジェンドのキャラクターや作風もがっつり使いながら見せていったのかなという印象。