キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー32話感想: 光の国から田口監督降臨、小夜の恋バナわちゃわちゃ大ピンチ

いきなり夜ドラみたいなしっとり&キラキラしたお洒落なレストランのシーンから始まって、小夜姉がデート中だと為朝がテンション高くまくしたててる。

お相手はアメリカの医大で一緒だった、ちょっと年上の雑誌でインタビュー記事も組まれるような遺伝子分野の若きスペシャリスト、日下。

小夜も満更でもないみたい。で、相談をしたのが年上の宝路でも時雨でもなく為朝ってのが、なんだか小夜のシビアな男子メンバー観を表しているようで、頑張れ青銀(汗)。

大盛り上がりの年下組、複雑な表情でなんなら否定したい年上組、下手すると自分の呪いの時より真剣度が上なマブシーナと、それぞれの反応が楽しいけど小芝居を目で追い切れない(笑)。

そこにヨドン反応。地球のことも自分のことも両方大事がモットーのキラメイジャーは「人生で一番大事な夜かもしれない」と小夜には知らせずに出動。

博多南さんの「ちゃんとやって・・・」と何かがぶつかって割れる音がじわじわくる(笑)。

 

今回の敵はナゾカケ邪面。相手の胸に?マークを付けて謎をかけ、答えられない人々をベチャットが痛めつけて闇を集める。

キラメイジャーも

「個室オンリーの公衆トイレとかけて、物足りない鰹のタタキととく。その心は?」

が答えられず、正解を出すまで消えない胸のマークのせいで攻撃がナゾカケ邪面に当たらない。

 

小夜の方は日下が肝心の要件を言い出せず、デザートまで引っ張った挙げ句にプロジェクトのトラブル発生で急遽お開き。小夜は「何この焦らし?」と唖然としながらも「ちょっとエモいかも」と気持ちが動いてる。女心かな。

デート仕様の小夜さん、髪にウエーブかけて目がうるうるしてしっとりしていつにも増して綺麗で色っぽい。期待を込めたその目で見つめられたら、確かに後に判明する内容のことは言い出せないかもなあ。それ以前にお洒落なレストランで食事しながらする話じゃなさすぎる気もするけど。

 

翌朝、基地で皆がホワイトボード使って謎の答えに苦戦中のところに小夜が出勤。

途端に謎放り出して激しく情報共有を迫る年下組&マブシーナ(笑)と、それよりは平静を装いつつだけど食いつき度は負けてない青銀(笑)。そんで200%応援モードの年下組も否定&ショックモードの宝路も皆全身で感情表現して動きが煩い中で、時雨だけちんまり動かずでも気になって仕方ないのダダ漏れ

時雨は当初から小夜と年上コンビだったし、これまでのやりとりから年下組より若干濃いめの気持ちがありそうなのはこれまでのやりとりで納得。でも格好つけでやせ我慢が美学だし「好きなんだな・・・」と肩ポンした時は「俺は俺の美学で現実を静かに受け入れるからもう引導渡してくれ」って心の声が聞こえた気がした(笑)。

宝路の方は、小夜との初対面でワンダキュートと思いママリナフニフニさせる一方で、幸也の隣で眠り込む小夜を「イマイチ締まらない奴だな」と評した時はなんだか保護者目線を感じたりもするんで、今回の反応は気になってる女性に恋人が出来そうなショックにも、実年齢的に娘に彼氏ができそうで動揺している父親気分にも見えるかも。

 

そこに日下から連絡で「すぐ会いたい」と呼び出し。アドバイスするから連絡よこせとチェンジャーを力強く叩きまくる年下組。抱き合って失意を分かち合いヨロヨロする年上組。そして興奮のあまり倒れるマブシーナ(笑)。

今回の演出はウルトラマンから田口監督を招聘して、東映公式によると「田口監督が戦隊でやりたかったこと」が詰まっているらしいけど、今回見渡した感じ、これが一番やりたかったんじゃないかと思う(笑)。

そう言えば今のウルトラマンは大勢の仲間とわちゃわちゃっていう要素はあまりなかったかもな。まあ勿論、やりたかったのはそれだけじゃないだろうけど。

 

「もしその気になって結婚しても、キラメイジャーやってちゃ結婚生活楽しめなくない?」という瀬奈の先走りから「キラメイジャー辞めちゃうってこと?」という充瑠の心配に小夜は、ホワイトボードに書かれた例の謎を見ながら「そうなったらまあ、これだよね?」と、皆がさんざん考えても出なかった答えをあっさり解いたみたい。そう言えばオラディンが謎めかして手帳に書き残した謎も、小夜はどんどん解いて宝路に頼りにされていたっけ。

 

為朝→敵味方のシビアな戦力分析や戦況判断からの作戦立案

時雨→一見戦いや問題には関係なさそうな事柄への洞察力から現状打開

小夜→パズルやクイズ、暗号みたいな物をとんちも効かせて解読

 

キラメイジャーの頭脳担当がわりと細かく差別化されてるの好き。

敵への打開策なんだからそこは引き止めてちゃんと答えを聞けよ、とは思っちゃったけど、事情を話せば小夜は日下の元に心おきなく行けなくなるかもと配慮して、敢えて何も言わなかったのかな?あくまで小夜の恋路は邪魔せず、それは失意(恋?)の青銀ですら同じなのがキラメイジャーらしいと言えばらしいかも。

まあ為朝がそれをヒントにすぐに思い当たったから良かったけど。

 

ヨドン軍は、2話ぶりに戻ってきたガルザの史上最大の作戦に、仲の悪いクランチュラさんとヨドンナもなにやら一致協力モード。

ガルザは孤島?のハコブーを訪れ、「お久しぶりです、ハコブー先生」と一瞬敬って見せる。そうか、オラディンとガルザはきっと子供の頃は机を並べてハコブーの教えを受けたりしたこともあったんだろな。でもハコブーが罵倒しかけた次の瞬間、ヨドミの谷?で鍛錬を重ねて会得したハコブーを意のままに操る技を放つ。

オラディンの「奇跡」にあくまで地道な鍛錬の積み重ねで打ち勝とうと挑む、現実主義者の意地かもしれないと思うと、若干同情したくなる(涙)。またこれまでさんざんエキスプレスにジョーキーを乗っ取られてきたけど、やっとここで一矢報いた感じかな。

 

ハコブーは作劇的にはこのために普段はココナッツベースではなくここに一人でいることにしていたのかな?けど、「だから皆と一緒にいれば良かったのに」ってついつい思っちゃうから、何かここにいる強めの理由は欲しかったかも。ちょっと割を食った感じがしてもどかしいけど、次回挽回があるだろうか。

 

見せたい物があると呼び出された研究所の地下室には、なにやら凄い設備が揃っていて驚く小夜。予想の斜め上の展開を為朝に報告しようとするもチェンジャーの通信機能が不通。もうこの時点で嫌な予感しかしない。

夕べのトラブルはこの設備が熱暴走でシステムがシャットダウン、やっと再起動したとのこと。

見せられたのは何かの植物の成長を促進する遺伝子操作プログラム。解決できない問題を相談された小夜は、エモい告白とはかけ離れているものの、興味を惹かれ、難しめの専門用語をすらすら並べながらパソコン操作を始める。ああこの人たち、やっぱり頭が良くて勉強出来て優秀な人たちなんだよな、と改めて。

 

謎かけで快調に闇を貯めていたナゾカケ邪面の元に小夜以外のキラメイジャーが駆け付け、為朝が

「どちらも、しょうがない」(個室だけのトイレ→便器の「小」がない&物足りない鰹のタタキ→生姜が添えてない)

と正解を突きつけ、マーク解除。その後はベチャットと激しく戦いながら、小夜の「しょうがない」の意味とは?と詮索しているのが楽しい。時雨がまたキョドって「俺は、一緒に頑張りたいけど」って言ってるのが可愛い。

 

小夜はスタンフォード大学の学生が発見した実証前の論文を読んだ記憶から正解を導き出し、エンターキーを軽いタッチで押すと、育てていた生物の種が巨大に成長して培養設備を突き破り飛び出してくる。

驚いた小夜に日下が「これで地球は終わりだ」と不穏過ぎる言葉を伝えると、そこにヨドンナ登場。

植物の正体はヨドンアイビーの種。地球環境で爆発的に成長するよう、日下は遺伝子組み換えに加担していた。種が発芽すれば一気に成長して街全体に広がり、ヨドミウムをまき散らしてたちまち腐敗した大地に変え、地球はヨドンへイムと同環境になってしまう。

 

てっきりプロポーズされるかと思った相手が地球滅亡の片棒担がされていて、知らずに自分も加担してしまった小夜。ショックはわかるし責めるのもわかる。ヒーローの小夜が日下の立場なら絶対引き受けてないだろうし。

でも、断ったら日下はその時点で口封じに抹殺されてたはず。

「どうして、どうしてこいつの言うことを聞いたの?」を「なぜ断ってその場で殺されなかったの?」と変換してしまうと、それも酷だよなあと思ってしまう。

日下は「調べれば調べれるほど人間には叶わない」からと頭の良い人間故の弱さって見せ方をしているけれど。

また彼は「協力すれば特権階級として生き残れる」というヨドンナの約束を信じて、小夜も救うために巻き込んだ。自分が断って殺されたら小夜も守れない。つまり彼も彼なりに小夜を大事に思っていたのは本当なんだね。

私は・・・日下を責められないかな。

 

この間違った科学と地球外生命体の組み合わせって、どちらかというと戦隊よりウルトラマンチックな展開っぽい。だから荒川さんが元々はウルトラマンが書きたくてこの業界に入ったことを思い出して、田口監督でもあるしニヤニヤしてしまった(笑)。この回が、荒川さんがウルトラマンを書くきっかけになったりしないかな?とか。

 

ヨドンナが約束を信じた日下を嘲笑い始末しようとするのを小夜が変身して食い止め、反撃。ヨドンナがダメージ受けて倒れると、突然自分で変身解除。

「もしあなたと気が合って結婚したとしたら、外科医とキラメイジャーで大変で平穏な結婚生活にはならないと思った。でも、好きで選んだならしょうがない。楽しくなるように頑張ろうって思ってたよ」

何かのために別の何かを犠牲にするんじゃなくて全部頑張ろうって思う小夜さんはやっぱりとってもキラメイジャー。

それを可能にするにはとてつもないパワーや、協力してくれる人が必要なのが現実。小夜はたぶんそれが可能な人種なんだろうな、とはちょっと思ったけど。

小夜さんは天才外科医設定なんだけど、コロナ禍のためもあって中々本業そのもので活躍するエピソードを作れないせいか、若干メイン回の割り振りで割を食ってた感じがしてた。

でも今回は、直接医療とは関わらないのは同じだけど、この重大な前後編のメインを貰い、荒川さんが女心にも深く迫って、かつキラメイメンバーとしても本領発揮したドラマを見せてきたって感じがする。

 

その後、チェンジャーを外して日下に託し、外に出て仲間に連絡してくれと頼み、自分は生身でベチャットにの足止めに立ち向かう。

ヨドンナが倒れている隙に変身したままの小夜が日下を庇いながらとっとと2人で屋外に逃げられたんじゃ?と思わないでもないけど、キラメイジャーの本質にも絡んだ小夜さんの見せ場だったわけだし、難しいな。小夜が食い止めている間に日下も心を奮い立たせてベチャットを振り切るという挽回描写しているわけだし。荒川さんて、失点→挽回の描写が、サブキャラやゲストに至るまできめ細かいな。

 

「キラメイジャーとかけまして、冬から初春にかけておいしい寿司ネタととく。その心は?」→「どちらも赤がいい(赤が良い&赤貝)」

自分で言うんだ充瑠(笑)。仲間たちの前でこれを言っても許されるという信頼感と自信。1話の自己肯定力の低い充瑠なら絶対に出て来なかった謎かけで、ホント変わったんだな~としみじみ。

そんで最後の謎かけ(土管とどかん)も仲間たちで「行ける行ける」とか、もはやクイズ番組の一般参加者のノリで撃破。小夜パートの方との温度差が凄い(笑)。

 

でも日下から連絡が入り一転、真相を知って応援してた分裏切られたと怒りをぶつける為朝、ショックとかより小夜の気持ちを思って沈痛の年上組。そこに大きなヨドン反応が同時に3箇所で発生と博多南さんから連絡が入る。

クランチュラさんは3体の邪面獣を作り出し、ナゾカケ邪面が集めた大量の闇エナジーで1度に送り込んだ。

ガルザはキラメイジャーの切り札的存在を潰すためハコブーに乗り込みアタマルドのオラディンを襲撃。

そこにヨドンナがヨドンアイビー発芽間近とキラメイジャーにバレたことを連絡する背後で、力尽きて気を失った小夜が囚われている。

あっちもこっちも大ピンチ!で続く。

 

ところで直前の29-31話と3話も邪面師不在回が続いていたんだけど、そんなに涙ぐましく邪面製作費用節約したのは次回のクリスマス販促クライマックス回で一気に邪面獣3体出すためだったの?

てっきり妄想キラメイゴールドスーツ作る為かと思って狂ってるとか言ってごめん(汗)。