キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

キラメイジャー29話感想: オラディン王復活やらグレイトフルフェニックスやらで結果がオールライト

ハコブー登場で、さあ反撃の狼煙だ!ってところで煙はヨドン巨獣プロジェクターゴモリュウの被る邪面のプロジェクターから出てきてオーバーヒート。

「頭を冷やして来い!」というヨドンナの腹立ち紛れの台詞が物理的にもぴったりでじわじわ来た。

あんなに強い上に飛べる。まあ逆にあれだけの翼があって飛べなかったら詐欺だけど。

登場タイミング的に強敵を撤退させたようにも見られて

「吾輩まだ何もしてないよ?」

と戸惑うハコブーが可愛い。いやあなた前回ラストではあの強敵を1度転倒させただけでも十分凄いよ。

 

今のうちに苦しむ魔進たちをアタマルドに連れて行き回復させてくれと頼む充瑠に異を唱えるハコブー。

アタマルドはオラディン王の精神が理想郷として作り出した異世界。そこにある奇跡の輝きを放つ石ミラクルストーンの輝きを浴びると、どんな病も治ってしまう。

でもかつてハコブーはクリスタリア襲撃後に訪れた時、ミラクルストーンが一切の輝きを失っているのを見て王の死を知り、絶望した。だから今のアタマルドに連れて行っても無駄だと。

・・・世界まで作っちゃうオラディンて一体何者?枠のない人だとは思ってたけど持てる力にも際限なさすぎでは?

だんだんガルザさんは自分とオラディンの何を比べて自分の方が優れていると思ったのかわからなくなってきた(汗)。

 

充瑠は夢で貰った鍵を見せ、オラディンが会いに来てくれと言ったと明かす。

王妃が魂を守り石に移したように、王の魂も必ずまたどこかに存在している。その場所はアタマルドに行ってみればわかると。ココナッツベースに希望が沸き上がる感じが見ていてこちらもわくわくしてくる。

 

一方ヨドンへイムでは、ハコブーの戦線復帰に嫌な予感を覚えるガルザに、ヨドンナが石に埋め込まれたようなオラディンの遺体?を見せる。

オラディンは王妃同様、体が崩壊する寸前に魂を転生させようとしたがヨドン皇帝が阻止して封じ込めた。ここにある限りヨドン皇帝の力が常に注がれているので復活はあり得ない。今は互いの力が拮抗しているが耐えられなくなるのは時間の問題だと。

 

オラディンやっぱり生きていた!あんななぶり殺し状態で遺体が引き摺られていったのに、魂の転生とその阻止がどのタイミングで行われたのか考え始めるとちょっと無理がある感じもするけど、いやもう結果がオールライト!

殺され方が英雄の尊厳という意味からも惨たらしすぎるなと思っていたから、良かったな。

 

そこにクランチュラがプロジェクターゴモリュウの修復完了を告げに来てオラディンの像を二度見(笑)。エピソード0ではガルザに助けられなかったらやられてたもんな。怖いよね。

ヨドンナは「何でもない。忘れろ」「とっととゴモリュウを暴れさせな!」とガルザに対するより露骨にぞんざいで、重要なことは教える価値がないといった差別的な態度。

クランチュラさんが仲間外れ状態なのはちょっと可哀想。ヨドンへイムは愉快で癒しのある空間だったのに(違)。

 

充瑠の説明に希望を取り戻したハコブーは体中に魔進5体を乗せてアタマルドに運ぶ。あ、だからハコブーなの?

ここがアタマルドだと見せられた景色がどう見てもまんま東京ドームシティ(笑)。お馴染みの観覧車をバックに変身前の5人が降り立つともう、素顔の戦士公演のCM感満載(汗)。今年はやって貰えるのかな・・・・。

 

普通の街並みに見えたアタマルドだけど、人間に混じってクリスタリア人たちも普通に行き来している。人間と同じ服を来てデートしたり、スーツ姿で通勤途中だったり、制服姿の学生たちがたむろっていたり(汗)。

乗り物も人間世界の車や電車と一緒に魔進が走っている。

 

両文明の交流を目指したオラディン王の理想とした世界アタマルドは、ジュウオウジャーの最終回をちょっと連想させる。

だけどそこにいたクリスタリア人は全てオラディンやマブシーナみたいな水色の肌で、他の色、特にガルザと同じ肌の色は1人もいないんだな。

異星人の宝路ですら受け入れたオラディンの精神が、自分と違う体色のクリスタリア人を排除したとは思えない。だからガルザの体色は突然変異か何かで、王家に生まれたにもかかわらずもしかしたら彼はクリスタリアでは生まれた時から異端者だったのかな?とちょっと思った。まあこのあたりはスタッフさんがどこまで意識して作り上げたのかはわからないけど。

 

やがて皆は扉だけががたくさん並んでいる場所に出る。

こういう時の特攻隊長瀬奈が真っ先に無警戒のまま扉を開けると中から光。

この中に王に通じる扉がある。扉は1人1回しか開けられない。でもどの扉にも鍵穴はない。

緑「開くんだからいいんじゃない?」桃「入ってみないとわからないか」黄「時間がない。悩んでいてもしょうがないな」

と4人はさっさと中に入る。

プロジェクターゴモリュウが復活したら今戦えるのはドリラーだけ、というのは確かに厳しいので時間がないのは本当。

だけど、攻略に必要なアイテムがあるならそれを使うのが定石なゲーマー為朝にはもうちょい鍵に拘って踏みとどまるか、自分たちが先行し失敗したら充瑠に後を託す、みたいな形にして欲しかったところで、ちと残念。

 

扉の中で4人がそれぞれ出会ったのは眼の周り真っ黒なもう一人の自分。メスをかざして歌いながらエレベーターを降りてくるアナザー小夜がホラーレベルの怖さだけど、これはこれで絵になってるなと(汗)。

アタマルドはオラディン王が亡くなった影響で不安定になっており、何が起こるかわからないから気をつけろ。

ハコブーの言葉はこれを指していたのか、アナザー4人は変身して襲いかかる。けど、本物4人は変身出来ずに生身で戦うというピンチ。

もう1人の自分、変身後の自分と戦うのは戦隊時々あるあるで絵的には面白いんだけど、特にこの後の展開に繋がらなかったのは残念かな。まあ、5人中4人が失敗して残るは充瑠だけ、という状態はあると無いとでは切迫感が違うと言われればその通りなんだけど。

 

扉が消えて4人が失敗したと悟った充瑠は焦る中で「煌めきこそが私に通じる」という王の言葉を思い出し、

「俺の煌めきは閃きスパークリング!いつも何かを描いてきた」「鍵穴が無ければ描けばいいんだ!」とひらめキング。

読み通り鍵穴の絵は実体化して、中に入るとそこにいたのはオラディン王。

「行きましょう!ここではない場所へ!」

充瑠が王の手を引いて扉を出ると、ヨドンへイムでは王を封じ込めたオブジェが崩れ、魂の転生を悟るガルザ。

 

どういう理屈で、充瑠が鍵を使って扉を開けると王様の魂が転生出来るのか、その仕組みはよくわからない。

ヨドン皇帝に魂を封じ込められて物理的に移ることは出来ないけど、自分の精神が作った異世界には辛うじてあと扉一枚の所まで迫れていて、そこに自分と同じ力を持ち交信出来る充瑠のイマジネーション=閃きスパークリングの力で異世界へ脱出する出口を作って貰えたって感じだろうか?まあでも結果がオールライト(笑)。

なんか王様と充瑠2人の力が合わさったらイマジネーションの力で出来ないことなくない?ってくらいチートだな。もう現実主義的なガルザさんがこれに対抗出来る気がしないよ(汗)。

そんで扉の外へ出た王様の魂がミラクルストーンに飛び込むと輝きを取り戻し、キラメイストーン、魔進オラディンとして生まれ変わった!

 

アタマルドも安定を取り戻し、もう一人の自分と戦闘中だった4人も戻ってくる。更にミラクルストーンの力でファイヤーたちも元通りに元気に。

あまりの歓喜に石たちが一斉にガヤガヤ喋り出し、もう何がなんだかわからない。為朝も泣くよなそりゃ(笑)。

「形など関係ない。結果がオールライト!」さらにフェニックスの姿になり「見よ!私は本当の不死鳥になったぞ!」と王様本当に元気そうで嬉しそうでもうノリノリ。

「さあ行こう!キラメイジャー!煌めこうぜ!」

この朗々とした杉田ボイスには、なんかもう細かい理屈とかどうでも良くなるような高揚感があるな。で、それがそのままオラディン王の、恐らく大勢の民や家臣をたまらなく惹きつけて愛される大らかなカリスマ性の表現や、でも一方でガルザのようなタイプには凄く負担となり嫌われるんだろうな、っていう説得力に繋がってる感じ。圧倒された。

 

プロジェクターゴモリュウに1人で苦戦中の宝路は、突然加勢してきたフェニックスにびっくり。それが義父の転生した姿と知ってなおびっくり。

マブシーナもそりゃあびっくりするやら嬉しいやら。死んだと思っていた母王妃に続いて父王も復活だもんなあ。彼女がこれまでいろいろ頑張ってきたご褒美が一気に来たみたいで、素直に良かったなと思う。

なんか今回、オラディン王が復活してからの幸福感と盛り上がりが凄いよ。

 

一方ヨドンへイムには激震が走る。

「奴は言う。王は奇跡を呼ぶものだと・・・何が奇跡だ!(激怒)」

とガルザさん。

才能は自分の方が上なのにと鬱屈した思いを抱えながら手足となって長年働き、秘かに計画を練って首尾よくクリスタリアを攻め滅ぼし兄を殺し、名実共に兄を超えたと証明したはずだったのに、目の前で奇跡を起こされまんまと復活されてしまった。

これまでもオラディンのようなタイプが兄王だと、無自覚に理想を押し付けられ滅私奉公させられてたんだろなとか悪役ながら同情しちゃう部分もあったけど、復活したオラディンのやりたい放題なんでもありっぷりを見ると、いやつくづくこの人の弟やるの大変だったんだろうな、振り回されまくったんだろなとしか(汗)。

 

王復活にファイヤーたちも元通りと上げ上げムードの中でオラディンは充瑠を操縦席に呼び、一緒に同じ姿の巨神をひらめキング。

「ハコブー、お前も来い!」

「相変わらず吾輩使いが荒いですな、はっはっは」

ハコブーも嬉しそう。つい数時間前まで感情をなくすほどの絶望の中にいたとは思えない。オラディンが実は生きていて救い出せた。しかも自分がそのために大きな役割をはたすことができたんだから、ハコブーは時雨の兄貴に足向けて寝られないな。

「よーし、私も戦っちゃうぞ~」

とクリスタリアの英雄オラディン王とクリスタリアいちの豪の者ハコブーの合体でグレイトフルフェニックス完成。

そりゃ強いでしょ。てか杉田ボイスと稲田ボイスの合体ロボなんていろいろ反則すぎるでしょ(笑)。

 

飛んで逃げる巨獣を追跡して追い落とし、パワーでも圧倒。

あんなに強かった巨獣も真っ二つ。なんかもうよくわからないけど強すぎるのだけはわかる(笑)。

復活したオラディンは充瑠に礼を言うと義理息子宝路からの挨拶にも気もそぞろにとっとと飛び去った(汗)。残されてあっけにらとられるキラメイジャー。

 

自由過ぎる(汗)。今までも枠に囚われない精神だったんだろうけれど、王という立場で民のために我が身を省みず働き戦い不自由に甘んじていたことも多かったと思う。

でも復活したら王様としての敬慕は維持しながらも義務に縛られる事もなくなり、何処にでも飛んでいける翼まで得ちゃって。たぶん今の方が幸せだよな王様。

飛び去ったのには時間制限とかエネルギーとか何か理由があるのかも。だけど現時点では、この人絶対今まで行けなかったいろんな所に飛んで行って見て回りたくてたまらない気持ちが頭の99%くらい占めてたでしょとしか思えない(笑)。

まあオラディンの立場で好意的に解釈すると、王様だった自分がココナッツベースに居座ると

博多南さんとかやりにくいこともあるだろうし、他の石たちにも変に気を使わせ過ぎるのでは?なんて配慮もあったかもな。

そんで作劇的にも、稲田ボイスが加わるだけでも濃いのに杉田ボイスまで常駐したら、その2人だけで基地での存在感が他を圧倒してしまいそう(汗)だからこれでいいのかもしれない。

 

ガルザは兄の復活に「俺にも考えがある」と暫くヨドンへイムを離れることにした。

新しい魔進でも製作するのか。

それとも強大な力をもたらすカナエマストーンの残りの1つを捜しにでも行くのか。

いやそれともOPのヨドンへイム集合場面の妙に空いている場所を埋める誰か新キャラを連れてくるのか(ヌマージョの妹ミンジョ希望!)。

とか考えると楽しみな一方で、暫くはヨドンへイムがクランチュラさんとヨドンナだけという緩衝材なしのギスギス空間になるのかもと思うと早く帰ってきて欲しいと思う(汗)。タイミング的にクリスマス商戦に帰ってきそうな感じかな?

 

あとごめん、やっぱりまた愚痴りたくなっちゃうけど、宝路はルパンコレクションと同じくどんな願いも叶うカナエマストーンを求めながら、死んだ義父オラディンの復活を叶えたい願いに含めず、だけど「実は生きていた」ことにして別の姿で華々しく復活させたために再会出来た。それを見ると、同じ追加戦士のルパパトのノエルと比べてしまって辛くなる。

もしも、死者蘇生はやっぱり見る人によってはNGな願いだからという配慮で「オラディンは実は生きていた」ことにしたんだとしたら、最終回が終わった今もそんな願いを叶えることも乗り越えることも出来ないまま、VS続行の舞台装置として背負わされている今のノエルの状態は、本当にどうにかならんもんかな・・・と思ってしまうよ。

 

キャラソンは小夜。メイン回ではないけど、そう言えば小夜メイン回の時はキラメイバンドだったからか。こちらもしっとりした優しい曲だけど、スローテンポなせいか、アナザー小夜メイクで歌うと不穏さも出せるんだな、と不思議な感じがした。