キラメイジャー「キラトーーク!相方大好き魔進」感想: ピンチを逆手に補完しまくる制作陣凄い
アメトーーク!ならぬキラトーーク!(笑)。局同じだし。
総集編しか作れないこの期間を逆手に取って、先週の蔵出し未公開映像に続いて今作スタッフが繰り出すのは、ファイヤー達キラメイストーン達がそれぞれの推しもとい相棒のキラメイジャー達を愛情ダダ漏れで語るトークバラエティー(笑)。
それぞれのキャラはまあわかるものの限られた短い時間しか活躍出来ない石達を、この機会に個性大爆発させてあげようという狙いが素晴らしい。せっかく芸達者な声優さん達起用してるしね。
逆境を目一杯利用して、むしろここぞとばかりにキラメイジャーのこれまで足りなかったかなという部分の補完をビシバシキメてくるスタッフさん凄い。
今回の中ではジェッタが比較的大人しめ。だけどジェッタは兄貴がエラい目に合うメイン回を2回も経て子分キャラは炸裂しているし(為朝に「やいタメ、アニキの悪口言うな!」は衝撃だった・笑)、これまでのところ、
「飛べるか?」
「それは飛べって意味だよな、アニキ!」
はキラメイストーン史上最高に格好いいやりとりだと思ってるので、今回は他の石の個性描写の方が目立っても気にならない。
ヘリコは語彙力が少ないとか言われて喋り方も幼く「しゅじゅつ」も上手く言えないけど、かなり周りが良く見えて空気も読める意外と常識的な大人なんだと思った。
小夜との会話を聞いていても、気遣いもちゃんとしてるし、小夜もそれを分かっている感じで、一見正反対な2人の会話には安心感がある。
エピソード0では、
「え?こんな喋り?ちょっとイタそうな・・・小夜は訳わかんない可愛い生き物?としてマスコット的にヘリコを愛でていくのかな?」
となんて思ったりしたけど、全然違っていた。ごめんなさい。
それと対照的なのがマッハ。語彙豊富で喋りも紳士的でスマート。いかにも有能な執事だけど、瀬奈への愛が重い重すぎる(笑)。
一人だけ推しポイントの箇条書きフリップを用意してあのイケボでマシンガンのように語りまくる。
語り出すと止まらず周りが見えてないヤバさ全開っぷりが笑えて、ちゃんと周りの石達にもドン引きさせて、キャラのバランス凄く考えてるなと。
何か既視感があると思ったら、あれだ、ルパパトのCDドラマ「絶対妄想デスティニー」でギャングラーの術にかかり一方的につかさへの愛を、婚約、結婚式、新婚旅行とどんどんエスカレートさせていく透真(汗)。
充瑠をリーダーだと認めさせるために為朝がショベ爺を騙した件をここで解消してきたのは驚いたけど上手いな。
ショベ爺にとっては、孫みたいに大事で信じていた為朝に騙されたって1点は、最初こそショックを受けても無理はない。
でも他は
・それは自分と争ったり傷付けたりせずに納得させる為
・チームの為に「変身前の高校生に助けられる変身後の自分」という情けない引き立て役を演じる
・敵を操っての超絶テクニック
とむしろ為朝の株が上がる孫馬鹿大歓喜ポイント満載なんだよね。
ずっと放置して充瑠の変身前の戦闘力を誤解させたままなのも微妙だけど、だからと言って後で改めて触れるのも微妙かな?と思ってたから、良かったんじゃないかな。
今回、MCをマッハに取られてネガモードのファイヤー。
他の石達が相棒の「ここが凄い」と語るそばから「でもじゃあこれってどうなんだ?」と残念ポイントを容赦なく突きつけてくる。
番組的には、これによってメンバー達をただ褒めちぎって終わるだけではなくなってバランスが取れる効果もあるし、石達が文字通りぶつかり合って入ったヒビを研磨してもらっているのは面白かったけど、キャラとしては損な役回りを戦隊レッドの相棒にやらせるんだ、と驚いた。
でもそこはオラディン王から生前にかけて貰った言葉への思いがあった故、として最後に仲直り。何とか許容範囲に収まって良かった。
だけど充瑠の推しポイントがまず何より「可愛い」「可愛い」の連呼なのはどうかと思う(笑)。
ラストにまた追加戦士のチラ出し。結構声が張っていて良い。戦隊メンバーとしてはわりと好みの声の張り方していて楽しみが増えた。
ちなみに個人的には声の張り方のマイベストはボウケンシルバー高丘映士だったりする。その基準から言うとルパパトのノエルは声の高さや声質的にはかなり外れているんだけど、どうしてこうなった(汗)。