キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト: つかさについてあれこれ (追記あり)

初美花については以前17話のところでちょっと触れた事があるけど、今回はつかさ。

でもその前に同じ香村戦隊ジュウオウジャーのヒロイン達について少し。

 

■アムとセラ

宇都宮戦隊のダブルヒロインは、シンケン、ゴーカイ、トッキュウまではしっかり者の姉タイプと天然系妹タイプの組合せっぽい感じ。で、ダブルヒロイン回では妹が姉に「一人で頑張り過ぎないで辛い時は頼って」って言う。

だけど、ジュウオウジャー のアムとセラはちょっと違ってた。

雰囲気やファッションがふんわり可愛い系のアムが強かで柔軟な大人の女性。

見るからにシャープなクールビューティ系のセラが不器用で意地っ張りの少女。

生真面目なセラが時々サボりがちなアムを嗜め、観察力があり世間知に長けるアムがそこに疎いセラを時々リードするっていう組み合わせが一筋縄でいかない感じで面白かった。

 

アムは母一人子一人。力仕事とかを担える男は外に求めるしかない。だから、他人にして貰った方が良い事はどんどん頼るし、ちゃっかりして要領が良い。周りが良く見え、自分が無理をしない分、周りの人が無理してる状態に敏感だったりして、上手くフォローして場を治める。

 

セラは両親は健在だけど仕事で普段は不在。だから外に求めるのではなく、自分が弟の為に親代わりをしなくちゃと思う。だけど母親はともかく父親役は力及ばないのがきっと悔しく、何でも男と対等に出来るようになりたいと足掻く。

 

レオが女だからと荷物を持ってやろうとするとアムは素直に好意に甘え、セラは不機嫌そうに断る。

二人の個性の違いは単に姉タイプ妹タイプで括れるものではなく、育った環境から来る生きるスタンスの違い。

普段はお互いにリンクキューブの番人としてまたジュウオウジャーの仲間として仲良くしてたけど、クラスメイトだったら同じグループにはならなかったんじゃないかな?って気もする。

二人のダブルヒロイン回がなかったのは残念だけど、価値観の違いをガチにぶつけ合う展開になったりしたら生々しくてシャレにならなかったかも(汗)。

 

どっちも魅力的だけど、私はよりセラに惹かれた。ワニじゃなくてオオカミだったか(汗)。

レオに対等でいたい気持ちをぶつける不器用さがいじらしかったけど、なんでそこまで?って思っていたら、弟に「お父さんが帰ってきたら泳ぎを教えて貰う」って言われちゃってた。セラだって泳ぎは上手いはずなのに「お姉ちゃん教えて」とは言われない。それが自分の力不足を突き付けられてるようで悲しかったのかなってところで心掴まれた。

セラのそんな足掻きっぷりとレオとの因縁について、もうちょっと本編で見たかった気持ちもある。

 

■つかさは頼らない・人任せにしない

そんなセラがレオとの関係に望んだ理想形が、圭一郎とつかさの男女差を全く感じさせないバディぶりかも。これは圭一郎のキャラによる部分もあるけど、圭一郎に余裕で対等と思わせたつかさの力量にもよる所も大きいんだろな。

 

つかさの場合は両親を早く亡くし祖父母に育てられた。厳しい人だったという祖父は、恐らくそんな彼女を不憫に思うからこそ、老い先短い自分達に頼らず独りでも生きていけるよう強く厳しく育てたのかなと思う。

その過程で他人に頼るとか守って貰うって意識が、スポッと抜け落ちたか自分でそぎ落としたかな?と思ったりする。

 

穏やかに暮らしたい人って普通は、それを脅かす化け物退治の世界に身を置いたりせず人に守って貰う側に立つと思うけど、つかさはそれすら人任せに出来ず自分が最前線に立つ。

つかさの女らしさゼロの口調は祖父譲りかもだけど、自分自身から人に守ってやりたいと思わせる要素を排除してきた可能性もあるのかなと思う。

祖父母は年齢的に両親よりもずっと早く、守ってくれる存在から自分が守るべき存在になるんだっていう現実を見つめた心構えもありそう。給料や年金の充実ぶりを喜ぶリアリストでもあるし。

すっかりそんな姿が板についてる感じだけど、根っこには可愛い物好きな女の子が子供の頃からの姿でいて、疲れた時には癒して欲しがるのかな?なんて思ったりする。

 

ハートキャッチプリキュアのいつきちゃんを思い出した。あの子も男の子用の制服着ていて、病弱な兄の代わりに家の道場を継ごうと、本当は可愛いもの好きの自分を封印していたっけ。

 

■自分がしっかりしてるから

以前31話のヨッシーの回でこんな風に書いた事がある。

ちなみに、つかさのセンサーに引っかかるもの

 

他人から見ると微妙なセンスのぬいぐるみ

ブレーキの効かない同僚

ブレーキの壊れた快盗

自首してきた善良ギャングラー

 

なんというかこう、しっかり者でなんでも人に頼らずできてしまう女性がしばしば辿りそうな道を歩いていっているような気がしないでもない(汗)。これにノエルが加わるのかどうか。

 

自分が強くてしっかりしてデキる女性(料理はイマイチかもだけど)でいるせいなのか、守られるより守る方に意識が行ってるからなのか、どこか危なっかしい奴に目がいきがちなのかな?

好きなぬいぐるみも、どっちかというとふわふわ・ぐだぐだ・へたれって感じで。ふわぱんよりじゃがとんだったけど、たれぱんだとかも好きそうだな、と思ったり。

ぴしっとしっかりしてるのは自分だけでもうおなか一杯。それより癒しがほしい、特にプライベートでは、みたいな感じなのかも?と思ったりする。

 

■幻の?ルパンブラックとマイナス1号

そんなつかさが「ブレーキが利かない」「ブレーキが壊れている」と評して危ぶんだダブルレッド。

私は物語の後半でここにスポットが当たり、つかさががっつり絡んでくるのかな?と思ってた。特に30話と37話で魁利が圭一郎に兄を重ねて気持ちをこじらせていく展開があったりしたので余計に期待してしまっていたかも。

だけど結局そうはならず、魁利の圭一郎に対してこじらせた気持ちも40話で氷解した。

 

VSチェンジャーの未使用音声解析で「マイナス1号」「ルパンブラック」という音声がネット上で報告されていて、ダブルレッドの闇落ちがあるんでは?と推測されてたことも踏まえると、当初はそういう展開も選択肢にあったけどなくなった可能性もあるのかな?

 

姫シンケンレッド、ゴーカイクリスマス、闇のトッキュウ1号、ジュウオウヒューマン&野生大解放@大和

 

宇都宮戦隊は終盤になると商品展開されないスーツを発注するって、以前スーツ制作会社の人がツイッターで言ってたことがあるけど、ルパパトも当初はそのパターンで、ルパンブラックとマイナス1号のスーツを作る予定があったりしたんじゃなかろうかと妄想してみたりして。

魁利のこじらせモードも引っ張ったわりに、デストラとの決戦から始まるクライマックスの前に、サブの大和屋さん担当のギャグ回であっさり解消してしまったのも引っかかるし。

終盤、ピンチやトラブルの殆どはノエルが起点だったけど、もしかしたら当初はダブルレッドも闇落ちしてその一端を担う予定で、それがなくなった為に「ノエルは<想定以上>のキーパーソン」になったのかなあ?と思ってみたりもする。

 

これに加えてノエルの「ビークルを自分で使わない理由」もつかさが絡んで何かドラマが生まれるかと思っていたけれどなかった事もあって、個人的に後半のつかさはの活躍は期待したほどではなかった。

軸はダブルレッドだけど咲也と初美花の恋についても終盤スポットが当たっていたから余計に、当初より物語後半での役割をかなり減らされてしまったのかもしれないなあと思えてしまう。

魁利を心配していたという立ち位置ではもしかしたら透真もだけど、つかさは手元にドラマになりそうなおいしいカードをいくつも握ったまま最終回を迎えてしまったようにも見えるから余計に惜しいなって思う。

 

■「使わない理由」よもう一度

私はここんとこ最後を「スピンオフ作って」で締めてる記事を続けてるけど、もし願いがかなってエピソードノエルが作られる時には、「ノエルがビークルを使わない理由」を現状自分の胸の中だけに抱えているつかさがキーパーソンになるんじゃないかな?と思うし、そうあってほしい。

つかさだけが気付いている「ノエルは自分が使えなくなるのに人間の為にビークルを改造した」という推察から、ノエルがルパン家の者であるという正体に迫る展開が見たい。

自分がノエルファンだからそう思うんだというのは承知の上で何度も言うけど、ノエルがルパン家の人間であるという事実を知らない限り、パトレン達がノエルの本当の気持ちを知る事は出来ないと思う。

それに、物語としてもなんだか凄く大事な所を避けて通っちゃったままのような気がしちゃっていてもどかしいんだよね。

 

5/26追記

 

つかさのお化けが怖いってギャップについて。

根っこは可愛いもの好きの女の子のままのように、本当は人一倍怖がりなのに、市民を守れず自分の生活を脅かされる方がもっとずっと怖いから常にピシッと気合入れて立ち向かってるんだとしたら、そりゃ疲れて癒しが欲しいかもなあと思った。

 

現実的な脅威の心配のない、いかにも作り物なお化け屋敷の中だとその気合が入らなくて気が緩んだまま怖がりの地が出る、とかだったりして。

でもそのお化け屋敷が現実にギャングラーに襲われるのを眼にした瞬間、ピシッとしっかりした戦士モードにスイッチが切り替わるとかかな?

シンケンジャーの殿もそんな感じなのかも。