キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

タイムレンジャー7話8話感想: 西暦2000年で生きるということ

31世紀の世界からタイムスリップして21世紀の世界で暮らすとどういう事になるのかという事をそれぞれの切り口で見せてきた2話って感じ。

 

■7話

ドモンは西暦2000年のデータを一気に詰め込んだためにデータ酔いを起こし、過去(と言っても西暦3000年)と現在(と言っても西暦2000年)の記憶がごっちゃになった挙げ句倒れて入院。

竜也が病院の公衆電話から仲間に連絡してるのが新鮮。タイムレンジャー は4人の未来人が現代に来て一人の現代人と一緒に戦う物語だけど、公衆電話の使い方を知らない子供の方が圧倒的に多くなった今から見ると、2000年当時はもう「現代」じゃなくなってきてるんだなあって思った。

そして「ドモン22歳」の衝撃(汗)てっきりアラサーかと思ってたごめん。

病院が怪人に乗っ取られてあわやドモンが殺されてしまうのでは?っていうスリルとサスペンスは、え?これニチアサでやったの?って驚くくらいの大人向け感。

 間一髪で皆が駆け付けたと思ったら今度は子供の頃に退行で、根底にあるのは自分のいた時代へのホームシック。ここでいきなりその寂しさ心細さがリアルに来た。夕暮れ時ってのが尚更そういう郷愁をかき立てるよなあ。でもそれに共感出来たからってドモンに殴られっ放しを許容できる竜也は偉い。

 

ロンダーズファミリーはリラの浪費癖に振り回されるドルネロがコミカルで憎めない。リラみたいな経済観念の持ち主が現実にいたら私は一切受け付けられないんだけど、悪役の愛嬌を引き出すのには役立ってるなあ。

 

■8話

ユウリが終始可愛すぎで見とれる。

きりっとしてるけど儚げなお人形さんみたい。

誰にも頼れない環境に身を置いて何事も自己完結を繰り返すうちに、任務に関係ない他人の気持ち特に男性から向けられた異性としての好意に鈍感になったのかな?自分の人生からそういうのを切り離しちゃってるとか。

他人に頼る気持ちをなくした所はルパパトのつかさに似てるけど、つかさは意志的にそんな自分を選びとったって感じがする。そんな機会はなかったけどもし異性から好意が向けられたら気付きそうだし。

けど、ユウリはもっと無自覚にそんな風に純粋培養された危うさを感じる。

両親は亡くしても祖父母に育てられて自分を守ってくれてた存在が自分が守るべき存在に変わるという肉親との関係性があったつかさと、家族全員亡くしてそういう存在が恐らくなく完全に天涯孤独で生きてきたユウリとの違いもあるんだろうか?人と接してきた経験値が違う気がする。年齢もつかさの方が高そうだけど。

 

メンズ4人がタイプは違えどどいつもこいつも気の良い兄ちゃん感滲ませて、女子メンにどう接するかオタオタごにょごにょしながら一致団結で見守ってる感じが好き。あー小林戦隊ってこういうとこあるかなと。

 

怪人に狙われた所を助けた事で知り合った食うや食わずの貧乏画家が、1000年後の世界では21世紀の天才画家として誰もが知る存在になってるって展開はこの戦隊ならではで面白かった。

好きになった相手から別れ際に

「離れてもずっと応援してるから」

って言われて、まさかその「離れた所」が1年後には1000年後の世界になってしまうなんて思いもしないまま頑張って描いた作品だけが、1000年の時を超えて天才の冠のついた名前と一緒に彼女の目に届くことになるんだな、と思うとちょっと切ない。