キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

ルパパト43話感想: 見えかけてきたノエルの正体や抱えてきたものなど

 危険

快盗にも警察にも歓迎も信用もされない

コレクション回収のためには時には警察に強引な手も使う

コグレと快盗の板挟みになるかもしれない

信頼を得ても失うかもしれない

 

ノエルさんは日本に来る時にたぶんこのあたりは覚悟してきた。これだけでも十分多すぎる。

だけど、なのか、だから、なのか

「人間ではないとバレるかもしれない」

までは覚悟してなかったのかな?

双眼鏡使われた時の慌て方やその後の落ち込み方はそれまでと違うもんなあ。一時的にしろ他にも要因があったにしろ、あの捨て身が基本姿勢の奴が暫く戦線に飛び込むのを躊躇するほど。

双眼鏡で見られて慌てたのは体内にルパンコレクションでも埋められて、それで生きながらえてるのかなと思ったけど、「人間とは別の血が流れている」のが本当なら人外なのは先天的?

そもそもノエルはここまで大事な人の他に何を失っているから「これ以上」は何も失いたくないんだろう?

予告では雨の夜、子供に誰かが傘をさしかけてる場面がある。子供がノエルでさしかけてるのがルパン家の人?ノエルは拾われた孤児?

という事と併せて考えた時に、例えばギャングラー世界とは別の、既にギャングラーに滅ぼされた世界の生き残りで、ルパン家に拾われやっと平和に暮らしていたらまた襲撃され、コレクションだけでなく大事な人を奪われたとか?それなら大事な人を取り戻せてもギャングラーがいる限り同じ事の繰り返しだから平和な未来のために倒さなきゃって、警察と同じ思いを抱く切実感がこれまで以上に迫ってくるけど。

そうなるとコグレさんも同様に人間でない可能性も。一旦そういう目で見始めると、戦闘力こそないものの、神出鬼没で忍び込みや変装は人間技で片付けるにはちょっと無理あるレベルだし。

前回ノエルがコグレに謝ったのは、自分が人間でないとバレることでコグレにもその疑いが及ぶ可能性が出てきてしまったからなのかも?

 

ノエルはトカゲイルといる現場を押さえられた時、悟に言葉を遮られたにしろ、説明を諦めて逃げる決断が少し早いように見えた。車で先回りした圭一郞の前でも何か言葉が出ないうちに悟に追いつかれて逃げた感じ。反撃もせずに。

本当は何から逃げた?

もしかして本当は心のどこかで、説明する事からも逃げたのでは?って気もした。

悟と自分のどちらを信じるか突き付けることから?圭一郞とつかさが苦しい時代を共にした大事な同期と比べたら、本当は人間ですらない、胡散臭い事もしょっちゅうの自分などどうせ信じて貰えないと?

または、悟こそがスパイなのだとさとって、そんな残酷な真実を圭一郎達に突き付けなければならない事から咄嗟に逃げた?

つかさが一生懸命すぎるからヨッシーのコレクション取れなかった時みたいに。 ヨッシーの善性はコレクション効果のまがい物と告げられず、咲也が振られたかもという事実を突き付けることからも肘直角ダッシュで逃げてたっけなあ。他人に残酷な真実を突き付けるのが本当に苦手な感じ。

でも快盗につかさと関係悪化する役をやらせるくらいならと自分だけが泥を被る役を引き受けたノエルさんはたぶんこのままでは終わらないよね?

 

予告で感じられるようにノエルが拾われた孤児で、取り戻したいのがその恩人なら、両親を早くに亡くして親代わりだった兄を奪われ天涯孤独の魁利と境遇がほぼ重なる。

空っぽの部屋で目覚めた時にノエルは、他のどんな「人間」よりも、もしかしたら透真や初美花よりもその部屋と同じ空虚な魁利の心が他人事でなく突き刺さり、放っておけず寄り添ってやりたかったのかなあ?って思えてくる。

たとえ人間でなくても大事な人を失った悲しみや取り戻したい気持ちは「僕も君たちと同じ」その一点でなら繫がれるんだと快盗達に肩入れし、25話ラストのわちゃわちゃ楽しいシーンで「必要以上に助け合わないのが俺達のルール」と「俺達」に加えて貰えたと同時に突き放された「オーララ」に込められた本当の気持ちが胸に来る。

 

 ノエルがギャングラーのスパイだと言われ、それを裏付けるかのような現場に遭遇してショックを受けるパトレン3人。

胡散臭さはあれど、ノエルだって何度も彼等を助けてるし、一緒に負傷もし、死線を超え、ついこないだは一緒にギャングラーの幹部まで倒して慰労会もやったばかり。警察側には目的はわからなくても、それ相応の信頼を得るには十分の積み重ねに見えてるからショックは当然と思っている。むしろギャングラーの幹部一緒に倒してまだ疑うかと。まあザミーゴがデストラの邪魔をして「お前人望ないんだよ」って見せてるのはそのためなのかもだけどね。

ただ、警察がそんなに信用していたのが意外という見方もあるとのこと。今作は一つの言動に複数の見方が出来やすいのと誰の視点で見るかで受け取り方が結構変わるなあと思うことが多いかな。私の見方がノエル寄りなのは確かだろうしね。

むしろ38話で圭一郞達がノエルを助けた理由が「人間だから」というのに違和感とショックを覚えて、あの時点ですらそれなりに積み重ねたものはあるだろうに、三人の表情を見る限りそれ以外のものもあるだろうに、他に言い方はないのかくらいに思ってた訳だから。

ノエルが人間だったことで、あそこでの「人間だから助けた」をノエルが本当はどう受け止めたか、更に実は人間でないと圭一郞が知って関係がどう進むのか、をゴールにしての逆算かもしれないってのはわかってきた。けど、私個人的にはそれでももやもやしたままかもなあ。それくらい「人間だから助けた」が嫌で辛いかも。あの回はいろいろ仕方ないんだけどね。

 

東雲悟

味覚の変化、ノエルの行き先つまりトカゲイルの潜伏先を知ってた事等、限りなく怪しい。

本当のスパイは悟の皮を被ったギャングラーで、本物の悟はもう生きていないのでは?

 私はTTFC見てないけど、あちこちで語られているこの最悪の事態が本当になったら、買うつもりのブルーレイ見るのがきっと辛くなるだろうに、もう見ていて悟さんを好きで再登場を喜んだ人達が、どんな思いでいるかと思うときつい。

 

東雲

日本の古語で闇から光に移行する夜明け前に茜色に染まる空を意味する

 

検索の一番上にあったWikiの説明から暫く目が離せなかった。

夜明け「前」なのね。

夜が「明」けて太「陽」が昇って「朝」になる直前までの、ギャングラーに対抗できる装備のない辛い時期を懸命に支えて去ったらしい人の名前として美しく残酷。

ルパン3人が取り戻したい兄貴も彩も詩穂も単なる大事な人で被害者という記号じゃなくて、なぜ大事な人なのかって描写や人間性や魅力や息遣いの断片を見てるから、理不尽に人生奪われて皮にされるのはホントきついけど、TTFC見てる人にとっての悟は断片ではなくがっつり描かれてたぶん、それ以上の存在かもしれない。むしろパトレン3人以上に報われて欲しいキャラのようにも見えたり。デカレンのギョク・ロウに近いのかも。

そんな人が殺されて皮にされてた場合、パトレンもルパンと同じ土俵に立つことになる。更にはTTFCを見ていた人も同じ土俵に立たせる狙いすらあるのかも?

と頭ではわかっても正直辛い。何とか生きていて欲しいなあと思ってしまう。

 

今回のドグラニオ様 

ノエルの秘密を使って敵の快盗警察双方にダメージを与えられる大チャンスが、デストラを失った悲しみから「気が紛れる」効果にしかならない喪失感の深さ。

ルパンコレクションを全部集めたら失った人も取り戻せるとか聞いたら、デストラのために全部集めようとか考えてもおかしくないくらいかも。デストラさん、ちゃんと愛されていたんだなあ。

 

 透真は時限爆弾が仕掛けられた感じ。トカゲイルの人間体を演じるおぐらさんは2話で彩と一緒に氷漬けにされた被害者として登場、OPにもクレジットがあり、ツイッターでも拡散されていた。

どこで見たのか思い出すのか出さないのか?思い出した時にそれを「傷つけたくない」二人に言えるのか。

 

 次回は今作の核心に迫る重要な話のはずで、これを香村さんではなくサブの金子さんが書くのが気になる。Wレッドのある意味到達点を練りに練って描いた前回デストラ戦の負担や年明けからのこれまたいろいろ難しそうな終盤戦の負担の軽減?本筋中の本筋でも中澤監督付きなのもあり、意外と一番サブに任せやすかったのかな?とか、宇都宮Pの金子さん育成の狙いもあるかなとか、いろいろ考えてしまったり。 

今回のトカゲイルはバカ正直で透真曰く「底無しの間抜け」なキャラに加え、おぐらさんのコミカルな演技もあって可愛らしいとの声多数。

中澤監督はジュウオウジャーでもラリーさん前後編で重い雰囲気をコミカルな怪人で和ませてたけど、今回もそんな狙いもあったのかな?

前回が超高カロリー、次回が東映公式だと1ミリも和ませない方向に中澤監督全振りのようなので尚更。宇都宮Pと中澤監督の組み合わせは、ウィザード、もしくはその前のゴーカイジャーvsギャバンあたりから、あまり深刻な雰囲気を長く続けて子供の気持ちが離れるのを防ぎたいっていう意識をそれ以前よりもしばしば感じたりする。