ルパパトの売上: 4-6月決算対前年比50%のからくり
38話で登場したサイレンルパンカイザーは、もともと4月のカタログバレではサイレンパトカイザーつまりパトレンジャー側の装備だった。実際の玩具ではパッケージにもその名残があるしチェンジャーにセットするとパトレンの音声が鳴る。
パトレンジャー側の玩具が売れないためバンダイが秋以降の玩具はすべてルパン側に寄せる決定をしたのはもう誰の目にもわかる。
ルパパトの玩具が不振なのは私も知ってた。発売月という一番売れる時期にルパンカイザーもパトカイザーもバラ売りの要グッドストライカーもAmazonランキングは3桁、トイネスランキングにはかすりもしないっていう異常事態に息を飲んだから。
その原因についてはいろいろ思うところがあるけど今回は触れない。
でも8月のバンダイナムコ4-6月決算が対前年(キュウレンジャー)50%という衝撃的な結果だったことがひとり歩きし過ぎて、それを裏付けとして製作陣への批判がネット上でヒートアップしている感じにはちょっと待ってと思うんだ。
その主要因は商品数と単価の異常な少なさだと思うから。バンダイナムコの売上って小売実売額ではなく出荷額だからその時期に発売した新商品数の影響は大きくなるはず。
ルパパトは3月にルパンカイザーパトカイザーとロボを2体出した代わりに例年なら4月に出る2号ロボを出さなかった。更に当初6月末発売予定だったエックス関連を7月に延期した。その結果がこれ↓
4-6月に出荷されたDX新商品と定価
[キュウレン]
キューレット4104円
キュータマセット03 756円
キュータマセット04 756円
光キュータマ2160円
オオクマボイジャー2376円
リュウテイオー8618円
キュータマコクピットセット 2268円
[ルパパト]
シザー&ブレード 1944円
クレーン&ドリル 1944円
実際には計上されるのは定価でなく卸値だからあくまで参考だし商品ごとに出荷数は違うだろうから単純に単価合計では比べられない。
でもルパパトの合計がリュウテイオー単品の半分未満という時点で衝撃的な差だと思う。
個人的にはむしろなぜこれで50%減で済んだのかの方が気になる。シザークレーンがそんなに売れた?ロボやなりきりが巻き返した?まさか。
バンダイのトイホビー部門に売上計上される商品はDX玩具だけではない。食玩、カプセルトイ、カード(データカードダス:DCD)、アパレル、生活用品等各種グッズも含まれる。その中の何かが底上げしたんではと思ってる。
それも含め ルパパトの売上が本当のところはどうなのかある程度見えてくるのって今月7日の決算になるんじゃないかな。
2戦隊分ということでロボ2体含む15商品出した1-3月が30億で4-6月が14億、ルパパト1-6月計44億。
ちなみにルパパト同様にコレクションやってなくて商品展開が似ているジュウオウの1-6月計47億で差は3億。ジュウオウは6月末に追加戦士関連の初期出荷あったからその分が抜けたら「出荷額」としてはこんなもんかも。細かく見ていくとまたいろいろあるけど。
ちなみにジュウオウ7-9月決算21億。ただ、ここから先はルパパトとジュウオウの強み弱みが全然違うからどうなるか。結構注目してる。