キウイXのつぶやき

今はスーパー戦隊関連、特にルパパト関連の呟きその他をまとめたり考察したりしてます。ルパパトのノエルのスピンオフについて二言目にはしつこく要望してます。

自分のルパパトスピンオフ希望記事を振り返る(2): Google砲と「ノエル ルパパト 嫌い」

「自分のルパパトスピンオフ希望記事を振り返る」の後編。

ここでは、スピンオフを希望する活動の中で印象に残ったエピソードについて。

書いて良かった探しだの無理やりな自慢だのと言いつつ、例によって結構ネガ入っているのでご容赦を。

なお前編はこちら。

 

自分のルパパトスピンオフ希望記事を振り返る(1): 下手な鉄砲数撃って

https://kiuix.hatenablog.com/entry/2020/06/15/222054

 

Google砲に被弾した

普段このブログのアクセス数は1日に50~120、たまに200近く。ごくごく稀にそれ以上。

月に2000~3000アクセス、たまにそれ以上くらいの雑魚ブログ。

それが去年の8月26日、突然1日で3000超え。20~30倍に跳ね上がった。その時のグラフのスクショがこれ↓。記念に保存しておいた(笑)。


f:id:kiuix:20200616211823j:image

びっくりするわ怖くなるわで、バグなのか何かヤバい事にでも巻き込まれたのかと焦った。

訳がわからないままなのも気味が悪いのでいろいろ調べた末に、Google アナリティクスというアクセス解析ツールを導入。

そしたら参照元に<googleapis.com>というドメイン?があったので調べてみると、どうも前日にアップしたこの記事↓

 

ルパパト: リュウソウジャーVSに向けての心配

https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/08/25/002557

 

Google Chromeというアプリのおすすめ記事?になぜか入ってアクセスが集中したことがわかった。

一時的に物凄くアクセスが跳ね上がるから巷ではGoogle砲って言われている。

どういう記事が選ばれるのかちょっと調べてみたけど良くわからない。

SNSでの反応も影響って言うけど、もっと反応あった記事は幾つかあったし。

偶然宝くじに当たったみたいなもん?と言ってもこのブログ、今のところ広告料収入とか入るわけじゃないから関係ないけど。まあやってたらどうだったのかな?とはちょっと思った(笑)。相場とか単価とか全く知らないけど。

 

■心配で心配で

狙ってそういうのに選ばれる記事を書く力は私にはないから1回限りのラッキーだろうけど、でもどうせ当たるのならこの記事で良かったのかもしれない。

死んだアルセーヌ・ルパンを蘇らせようとしているノエルと、死者蘇生に否定的に見えるリュウソウジャー達とのスタンスの違いが、リュウソウジャーvsでどう扱われるのか物凄く心配になってもう、小さくてもとにかく声を挙げたい気持ちに強く駆られての記事だったから、あの時は誰かか何かに応援して貰えたような気持ちにもなった。結局杞憂だったけれど。

 

またその頃は正直、タイムレンジャー配信の感想と同時進行で毎週書くのに疲れてもいたし、ルパパトキュウ円盤も発売されてルパパト商品の供給もひと段落、そろそろ潮時?そう思い始めてたんだけど、もうちょっと続けてみようかと思い直せた。その後に書いた記事にも、現在検索1ページ目に残っている記事が幾つかある。

 

■心配の根底にあるもの

なぜそんなに心配だったかと言えば、ノエルの願う死者蘇生が倫理的に賛否分かれるものだから。否定されてもおかしくない。

というかそもそも過去に見た東映作品では、死亡直後の蘇生は肯定的に描かれても、死んだ相手を何年も追い求める行為は、平成ライダーの敵ボスみたいに、同情はあっても否定されてばかりだったから。

東映は、死者蘇生に否定的ではなかったの?

なのにVS続行のために追加戦士というメインキャラの、ヒーローのノエルにそんな願いを背負わせたまま永遠に放置で、それで綺麗に終わったやりきったと言うの?

それってキャラというより舞台装置では?

快盗たちの人生を自分の願いに縛りつけて、「ノエルが死者を諦めないせいで快盗たちはいつまでも幸せになれない」と言われかねないのに。

と凄くモヤモヤしたし悲しかった。

 

当時は死者蘇生についてそこまで突っ込んで書くのは気がひけた部分もあったけど、根底にあるそういうのやりきれなさを、Google砲に救われた気がしたんだよね。

 

■相反する気持ち

ただ「あれもノエルが悪い、これもノエルのせい」だの「ノエルのせいアレルギー」だの「これから書くものはもうちょっとなんとかなりませんか」みたいな恨み言も一度にそれだけの人数にお届けしちゃったのか・・・と身が縮む思いもして正直かなりビビッた(汗)。

読者の多い人気ブログならたぶん少ないと言われてしまうその人数でも、私には一度に来られるとキャパオーバーなんだろう。声の大きなファンになりたいとか思って検索上位狙いしてたくせに。

 

一方で、その中にルパパトの関係者はいなかったのかな?というのも気になった。なんだかんだ言って最終的に届いて欲しいのは制作してくれる人たちなんだから。

Google砲は、ユーザーの参照記事の傾向を見て興味のありそうな記事をお薦めするシステムらしいから、関係者がルパパト関係の記事を読んだり検索してたりしたら、お薦めされてた可能性もあるのかも?

読んで貰って心に引っかかって欲しいという気持ちと、いやでもこんなのお薦めされても余計なお世話じゃね?・・・という心配と。そもそもこの程度の人数の中にいるのか?と打ち消して見たり、とかいろんな考えがぐちゃぐちゃぐるぐる(汗)。

もっとも似たような心配や要望は公式には送付済みだったし同じように考えた人は他にもいただろうから、そういう意見があるってのはとっくに把握されていたんでは?とは思う。

 

ちなみにこの記事、その大量アクセスのせいもあってか、書いて数ヶ月は「リュウソウジャーvsルパパト」で検索の1ページ目にいたようでアクセスの稼ぎ頭だった時期もあるけど、公式から上映を正式に告知された途端、新しい情報の洪水に遥か後方に押し流された。検索ってホント儚い(苦笑)。

 

■「ノエル ルパパト 嫌い」

この時に入れたGoogle アナリティクスという解析ツール、未だに全然使いこなせてないんだけど、どの記事にどれだけアクセスがあるかと、どんなワードでの検索から見に来てるかが一部だけ(Google検索は暗号化されているので表示されない)表示されるので、たまに見ている。

表示されたワードで検索すると時には思いがけない記事が出てきてそれが面白かったりもして。

 

だけどある時、「ノエル ルパパト 嫌い」ってワードが表示されてるのを見て「げっ・・・」としばらくフリーズしてしまった。

「今でもまだこんなワードで検索する人がいるんだ・・・」

と、なんとも言えない気持ちになって、よせばいいのに自分でも検索してみたんだよ。

そしたら、かなりストレートなタイトルのノエルのアンチスレが一番上にいて、一緒に私のこの記事が並んでいた↓。

 

ルパパト: ノエルは警察のために何をしたのか

 https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/04/06/162842

 

もともと検索上位は専らノエルのスピンオフ希望を訴えるために狙っていたから意識がそっちに全振りだったし、自分の記事がそんなワードの検索結果にいると思っていなくて不意打ち食らったというか。

 

まあ、はっきり嫌ってる記事というかアンチスレは、今残っているのはその一つくらいっぽかったから気にするほどではなかったのかもだけど、同様意見の集合体だし、批判への免疫力が放送時や直後よりだいぶ落ちちゃってたのか、結構ショックで当時の辛い気持ちが蘇ってきてしまったんだよね。

同時に、公式完全読本によれば「警察はノエルを終盤まで信頼しきらない方がいい」という方針があって、恐らくそのためにノエルの警察官としての活躍や貢献の描写を抑えて、ビークル獲得の邪魔までさせて快盗贔屓に見えるようにしちゃった。その結果がこのスレの人たちなんだよな、って改めてやりきれなくなったり。

 

そのアンチスレは49話直後のもので、咲也に胸倉掴まれたシーンのノエルについて批判が多かった印象。だけど、私の上の記事もちょうど49話のノエルについて自分なりの擁護的な解釈も語っている。

だから今回そんなワードで検索した人がこれ読んで何を考えたんだろとか気になったし、思わず

「お前、知らない間にこんなとこにいたのか。よし頑張れ、あともうしばらくそこに踏ん張れ~~!」

って応援してしまった(笑)。

そんなの、誰が何言おうと気にしないで自分の解釈を大事にしていればいいってのが結局正解なんだろうけど、それが中々出来ない性分で(苦笑)。

(ちなみに今回見たらそのアンチスレは当時より順位を下げていたので、秘かにもうちょい下がれと念を送っておいた)

 

■好きになりたかった人に

それに似たケースに「ルパパト ノエル ひいき」がある。

アナリティクスに表示されたのを見て「うわあ、今度はこれかよ・・・」って思いながら検索したら、この記事が出てくれた。

 

「ルパパト: 構造や売上が ノエルと警察、それから結末に与えた影響について(長文1)」

https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/02/23/170014

 

「ルパパト: 構造や売上が ノエルと警察、それから結末に与えた影響について(長文2)」

https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/02/23/170024

 

私が最終回後に初めて、ノエルと警察の描写についての考察を書いたもので、こちらも私なりのノエルの擁護にもなっている。

 

この記事には思い出がある。

ノエルを好きになれたらいいなと思ってた(けどなれなかった)というある人から、「ノエルを好きな人の見方を知れた」と、好意的な受け止め方をして貰えたこと。

その人は、他人の好きを否定しないし、たぶんルパパトが好きだから全員を好きになりたい、ノエルのことも好きになりたくて最終回後に見直してくれるような、ノエルを好きになることを諦めないでいてくれた人だった。

だから、私の記事も否定しないでくれたのかもしれない。

直接話しかける勇気もないままそれっきりになってしまったけれど、1人でもそういう人を知る事が出来たことに勇気づけられたし、さんざんアップを迷ったから余計に、書いて良かったと思うことが出来た。

同時にそういう人にこそちゃんと好きになって貰える描写を、これからでも公式にもっとして欲しいと思ったし、今も思っている。

 

■これも気休めで、希望

今はもうそんなネガティブワードでわざわざ検索する人は少数だろうから、そこに居座る意味は小さいのかもしれない。

それでも、本放送時にノエルへの激しい批判に胸が潰れる思いを何度もした私には、これらの記事がそういう位置に踏ん張っていてくれるのだって、せめてもの気休めで、希望なんだよ。

願わくばいつか、ノエルのスピンオフできちんと「警察官のノエル」が描かれる時までしぶとく残り続けて、これからもそんなワードで検索する人の目に止まってくれれば良い、読んでノエルへの印象がちょっとでも変わってくれるならもっといい、と、図々しい希望を持っている。

でも所詮そんなの影響は超限定的で、結局は公式がきちんと供給してくれることの効果に比べたら微々たるものなんだけど。

 

■ルパパトの影の部分

今回挙げたこの2種類のエピソードに関わっているのは、VS続行endの舞台装置として死者蘇生という願いを持たされ続ける倫理的な危うさと、テコ入れによる「警察官のノエル」へのしわ寄せという、ノエルが背負わされたルパパトの光と影の影の部分だと個人的には思う。

それは私にとっては今も現在進行形のもの。

一方、(1)で1年経っても変わってないと嘆いた

 

・警察官としてのノエルの名誉回復

・パトレンとの関係の深掘り、特にパトレンがノエルの出自や願いを知るというドラマ

・ノエルの願いの結末

 

という3つの願いとは、それらを解決、払拭できるものだったんだと今回書きながら思い当たった。

リュウソウジャーVSで一時的に良く扱われ埋め合わせして貰っても、影の部分はそれだけでは解消できない。もっと根本的なものなんだ。

やっぱりスピンオフでこの3つの願いをきちんと扱って欲しいと改めて思う。

 

■過去に囚われた人?

1年以上前に終わった番組に対してこんな振り返りを未だにして、しつこくスピンオフを願い続けている私は「過去に囚われた人間」なのかもしれない。

だけどノエルじたいが死者蘇生を願うなんていう、最強に過去に囚われた人のままで今も居続けているんだから、彼のファンがそうなったって仕方ないでしょ?

そんな屁理屈をこねてみたくなったりもする。

 

まあ振り返ると私はずっとこんな風に、

「ノエルのスピンオフを願うのはあんな理由こんな理由で無理もないことなんだ」

ということを言いたくて続けていた部分もあると思う。

役者さんやノエルファンのと言うと主語が大きくなってしまうから、ぶっちゃけ私の、ないものねだりの我が儘なんかじゃないでしょ?、と正当化したくて(笑)。

 

そんな繰り言にずっと付き合って、応援して下さった方達には感謝しかない。

改めてありがとうございます。

 

自分のルパパトスピンオフ希望記事を振り返る(1): 下手な鉄砲数撃って

■応援してくれた方たちへ

1年前のブログ「ルパパト: ダブルレッドの足の下 ~ノエルが人間ではないこと…」などを振り返りませんか?

4月に、はてなブログからこんなメールが来ていた。

1年以上の長きにわたってブログを継続いただいているユーザー様を対象に、 過去の同じ時期に投稿した記事を振り返るメールをお送りします。

ということらしい。

実は私も、この記事というよりこの頃から「ルパパトのノエルのスピンオフを願う記事」を書き続けていた活動について、1度振り返ってみようか、でもな・・・と迷ったりしていた。だから背中を押されてる気がしつつ、でもずるずる1ヶ月以上放置していたら、今月に入ってもう一度同様のメールが来た。

なんだか急かされてるみたい。

ならばこの機会に、特に当時から応援して下さっている人達に向けて、あの頃や今の状況と気持ちを書いておきたいと思う。

逆に言うと完全に自分語りなので、きっとその頃私がやってた事を知らない人にはなんじゃこりゃ?だし、知っている人でもついて来れる人をかなり選ぶだろうからご容赦を(汗)。

しかもダラダラ書いていたらまた長くなったので前後編にした。何やってんだ(汗)

 

■願いは変わっていないのに

去年の4月・・・

ルパパト終盤で「あれもノエルが悪い、これもノエルのせい」が炸裂、最終回ではノエルのドラマも彼への労いも願いの結末もぶん投げられて終わり、どうにか気持ちを抑えていたつもりだったけど、時が経つにつれダメージ蓄積量が限界に達してしまった。

だったらもう、終盤にノエルがどういう扱いを受けたのかとことん向き合ってみようか(怖)、と怨念満載で書いたのが、メールタイトルにもあったこれ↓。

 

ルパパト: ダブルレッドの足の下 ~ノエルが人間ではないことの意味~(長文)       

https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/04/13/210155

 

約1年経って、先輩戦隊や後輩戦隊との2回のVSがあり、最新のリュウソウジャーVSルパパトでは、後輩戦隊とのVSという舞台を借りて、ノエルの描写についてはある程度埋め合わせして貰えたと思う。

その時の気持ちをダラダラ書いた記事がこれ↓。

 

リュウソウジャーVSルパパト 感想2: (ノエル限定で本編の愚痴多め・ネタバレあり長文)

https://kiuix.hatenablog.com/entry/2020/02/29/224022

 

だけど読み返してみると、1年近く間の空いたこの2つの記事で、願っていることはあんまり変わっていない。というかほぼ一緒だった(汗)。

 

・警察官としてのノエルの名誉回復

・パトレンとの関係の深掘り、特にパトレンがノエルの出自や願いを知るというドラマ

・ノエルの願いの結末

 

「ダブルレッド~」を書いた後にルパパトキュウで、ノエルは警察の装備を奪おうとするという、キャラの核の半分をねじ曲げる小芝居をさせられた。

そのために、ノエルから番組への「貸し」が増えて埋め合わせが相殺されたせいもあるんだろうか?

 

願いは変わっていないのに、新型コロナの影響による全面的な撮影中止等、戦隊も含めたドラマ制作を取り巻く環境は、いちファンが見ても1年前には思いもよらなかったような厳しいものになってしまった。スピンオフどころかレギュラー放送の撮影すら厳しい状況。

そんな時によりによってこんな記事を振り返れとか、はてなブログさん鬼畜?

わざと会員の傷になる時期と記事狙ってない?

と正直思った(汗)。

 

■書いて良かった探し

ニチアサは今月に入ってやっと本編の撮影を再開したけど、キャスト、スタッフとも密にならないような取り決めが出来て、特撮ならではの至近距離で熱い思いを唾と一緒に飛ばし合うドラマや、呼吸量の多い激しいアクションのシーンにも影響はきっと避けられない。

例年なら夏休み公開の劇場版だっていつ公開出来るか現時点では未定。

 

私がルパパト最終回後に書いた、何がテーマでも結局ノエルのスピンオフ希望で終わる記事は塵も積もればで30数本あるけど(笑)、こんな状況じゃ、結局徒労、何にもならなかったのかな?なんてつい気弱になったりもする。

 

でも私は意固地なので、自分がこれまでしてきたことは全部無駄だった、とかとても受け入れられない(泣)。

せっかく応援してくださった人達もいるから、今更だけど「お蔭様で」って何か差し出せる物も欲しい。貰ってばっかなんだから。そして自分への気休め材料も。

だから振り返ると言うより書いて良かったこと捜しをしてみた。

ぶっちゃけ自己満足で無理やりな自慢だ、ごめん(汗)。

 

■検索上位を狙う

かろうじての慰めは、これがブログという、ストック型のツールだってこと。

ある時ツールにはフロー型とストック型があると知った。

フロー型はSNSツイッターとかインスタグラム等、瞬発力があり一度に大勢に見て貰え、双方向のコミュニケーションにも向いてる。

だけど、時間が経てば流れて埋もれ、後から見つけにくくなってしまうという難点もある。

 

ブログのようなストック型はフロー型みたいな瞬発力拡散力はない。だけど記事を後からでも探して読みに行きやすいのは強み。

そしてもし検索上位を取れれば、ワードによってはそれだけ読んで貰える可能性も高くなる。

実は「ダブルレッド~」をアップ後しばらくして、この記事が「ルパパト ダブルレッド」での検索結果2ページ目に来ていたのを見た時、その可能性に賭けてみようかと思い始めた。

 

■声の大きいファンに

たぶんその前後だったと思う。私はFLTは見に行ってないけど、ノエル役の役者さんが舞台の上で

「ノエルの願いを叶えてあげたい」

と語ったというレポを見かけたときに

「役者さんよりスピンオフを望む声の大きいファンになれんもんかな」

とうっかり思ってしまった。

でもじゃあどうすればそうなれるか、って考えた時に、私に出来そうなのは、ブログに書き続けることくらいかなと。

で、当面毎週1本、最後をスピンオフ希望で締めるルパパトの記事を書き続けて、その中のどれかでも検索上位に来れればと思うようになってた。

下手な鉄砲数撃ちゃ当たる作戦(笑)。

まあ、傍から見れば痛々しいだろなとは思う。仕方ない。

このベクトルが正しいかどうかわからなかったし、正直今でもわからない。

 

■現時点の状況

検索上位狙いは比較的上手く行くこともあればかすりもしないこともあった。

書いた直後は上がってきても2週間後くらいに見てみたら消えていたり、逆に書いた直後は全然ダメで数か月後に気が付いたら浮上していたこともあったりで、法則みたいなものは今もよくわからない。

 

とりあえず現時点で調べたところでは、感想記事なら検索ワードで

「ルパパトキュウ 感想」

「ルパパト ファイナルライブツアー 感想」「ルパパト FLT 感想」

「ルパパト 公式(完全)読本 感想」

リュウソウジャーVSルパパト 感想」、

でそれぞれなんとか1ページ目に引っかかっている記事があった。

 

感想以外なら「ルパパト」+

「東雲悟」「陽川咲也」「早見初美花」「TTFC(大賞)」「ギャラクシー(賞)」「テコ入れ」「スピンオフ」

 

ノエルを足すと「ルパパト ノエル」+

「コレクション」「ビークル」「追加戦士」「ダブルレッド」「ぬいぐるみ」「警察」「考察」

 

あたりかな?記事タイトルに入っているワードだと見つけやすい。

というか、途中からそういうワードをタイトルに使って行こうと思うようになったんだっけ。

 

■儚い願い

その中で「ルパパト スピンオフ」は、望んでいるそのものだったからなんだか象徴みたいに思えて、きっと検索数は少ないだろうけど、せめてこれくらいはと凄く欲しかった。

でも闇雲にスピンオフスピンオフ連呼してもなかなか取れなくて(涙)。だからもうタイトルからしてドンズバの↓の記事を書いてみた。

 

ルパパト: スピンオフで見たいもの、作って欲しい理由おさらい

https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/07/15/222620

 

なかなか上がってこなかったけど、2ヶ月くらいした頃に、いつの間にか検索1ページ目に浮上してるのを見かけた時にはちょっと泣いた(笑)。いい年して何やってんだか。

 

まあでも検索はある日急に上がってくるものなら、ある日急に消えてしまうものでもあるし、効果としてどうなのよってのはずっと頭にある。

本当は同じファン同士で楽しく語ったりイラストをアップして盛り上がっている方がずっと効果的で健全だと思う。労力だってイラストの方がかかってるはず。

だけど私にはそれらのことが出来なくて、公式やアンケートに意見送るのを除けば他に思いつく方法もなく、そんなアテにならない儚いものにわりとムキになって願いを込めてしまっていたのがあの時期(笑)。だんだんルパパト関連で検索する人自体が減っているのにね。

 

■要望があるという証に

それでもそういう位置にあると、ワードによってはちょこちょこアクセスがあって、何かイベントがあると影響受けて上がったりもする。

例えば先日のルパパトキュウのTTFC追加直後は感想記事のアクセスが久しぶりに増えた。

 

ルパパトキュウ感想 (ネタバレあり: ノエルについては辛口)

https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/05/06/224653

 

この記事はアップのタイミングが良かったのか早めに「ルパパトキュウ 感想」の検索1位に来ちゃって今に至ってる。たぶん通算のアクセス数は私の全記事の中で1位か2位で、検索上位狙いだと一番上手く行ったケースだと思う。

ただ、正直後ろめたさもある。タイトルからして「ノエルについては辛口」で内容も

「劇中で警察の装備を奪おうと小芝居をするあのノエルは解釈違いでパラレルって事にするけど、展開の為にキャラが踏み台にされること多いんでノエルから番組への貸しだと考えとくからスピンオフで返して欲しい」

なんて主張で締めている記事(怖)が一番上に居座り続けてて好きな人ごめんなさい(汗)という気持ち。

でも同時に、このままそこにしがみついて誰かに届いてくれんかなとも強く思う。(公式にも意見は送ったけど)

 

他の記事についても似たような気持ち。ただ、今みたいに番組制作が厳しくて、正直スピンオフどころじゃないはずの時期だと、以前書いた記事でもとりあえず出来るだけそこに居座って、そういう要望があるんだという証だけは細々とでも残し続けておきたい、という気持ちでいる。

 

その状態は私にとっては気休めでも希望でもあるんだけど、果たして応援してくれた人たちに「お蔭様で」と差し出していいものかはわからない。

そんなの、お前のブログのアクセスがちょっと増えるだけだろと言われても仕方ないかも。

また、検索する人も限られて少ないアクセス数からは、声の大きなファンになったとはとてもじゃないけど言えない。

けど、いったんこの活動を終えて数ヶ月経った現在、検索1ページ目にこれだけ残れていること、そもそもこれを続けられてたことは、読んでくれた人、ツイッターに上げた時にリツイートやいいねをくれた人のお陰だから、改めてお礼を言いたかった。

本当にありがとうございます。

 

 

キラメイジャー「キラトーーク! このバトルがスゴイ!!」感想: 邪面獣で楽しく予算に優しい巨大戦

キラトーーク!の2回目。今回は敵であるヨドン軍の構成とルールをきちんと解説していて、結構良いおさらいになった。

相変わらず今作スタッフさんのこの時期の有効活用っぷりが凄い。

 

戦隊のバトルは大きく等身大戦と巨大戦の2種類。

等身大戦を担当するのは怪人で、キラメイジャーの場合は「邪面師(じゃめんし)」と呼ばれる。

なお番組中の説明がこちら↓

 

邪面師とは

地球の文化の仮面を付けた上級戦闘兵士(byマッハ)

 

使じゃなくて師なんだ(汗)。ずっと<使>を使ってたぞ。ごめんなさい。

これあれか、地面師(じめんし: 土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る不動産をめぐる詐欺を行う者)を思いっきりもじってたのか、子供番組なのに(笑)。

 

邪面獣とは

「邪面師と紐付けられた巨大仮面」をヨドン巨獣に付けた侵略用大怪獣(byマッハ)

 

過去戦隊の場合、巨大戦の敵は一度倒した怪人が巨大化することが多かったけど、キラメイジャーはそこが大きく違うんだよね。

 

邪面獣の元になるヨドン巨獣は以下5種類。

ヒルドン、リガニー、シェルガ、バスラ、ダガメス(双頭)

 

今回初めてちゃんと名前と各個体を知った。本編でじっくり解説する尺がなくても仕方ないけど、思ったより種類あるんだな。

wiki見るとそれぞれ、ヒル、ザリガニ、タニシ、ブラックバスタガメがモチーフってある。水棲生物とか沼地的な場所の生き物か、「澱む」だけに。拠点の足元も汚水でちゃぷちゃぷしてるもんな。

色も形も違うからこれなら仮面を変えてローテして、時々ダガメスで強敵感出すだけで、全然マンネリにならず毎回違う巨獣として楽しませてくれる。

 

邪面師と紐付いていれば、同一モチーフでなくても良い。

だからジョイスティック邪面には楽勝でも、ゲーム繋がりで出現したキャッチャーリガニーの変な攻撃には大苦戦して、新戦力タメスキジャーの参戦と活躍に必然性が生まれ、巨大戦を消化試合にしない見せ方が出来る。

また、デジタルカメラ邪面が撮った人間をクラウドヒルドンに転送、みたいな邪面師と邪面獣の連携プレーも可能になるから敵の作戦もバリエーションが広がったりと、見ていて楽しい。考えるのは大変だろうけど。

(同一怪人の巨大化も、喋れる怪人なら台詞のやりとりの面白さとか違う魅力はあるけどね。)

 

邪面師も邪面獣も仮面だけ新造だから予算にも優しいな。

ルパパトの時には改造に改造を重ねたけど、変えたのは主に顔と体色、金庫の位置等のパーツ。胴体や手足は前の形や特徴が残ってたのを見ると、労力と費用がかかるのはボディなんだろうなと思うので。

改めてよく考えてる。

 

キラメイストーンたちの語りも相変わらず楽しい。

ショベ爺によれば、為朝が思い出深い敵がいるけど名前を思い出せない、というので石たちがその手助けをする趣向。

ショベ爺がヒントを出して他の石たちが、あれじゃないか?これじゃないか?という。

まんまミルクボーイだ(笑)。

そして隙あらば推しもとい相方語りに持ち込もうとする。特に今回もマッハやばい(笑)。

でも音速の巨神に瀬奈お嬢様をとられてしまった時のマッハの切なさにフォーカスしてくれたのは良き良き。

 

ネアンデルタールジン邪面は本編4話で冒頭時点で倒されていて姿は見ていないから、私含めててっきりこれが正解だろと思った人は多かったと思う。

けど正解は、あの時為朝と激しい喧嘩をした瀬奈ちゅあんじゃあ、とか斜め上すぎる(汗)。

 

ファイヤー「さっきまでのヒントなんだったんだよ!絶対違うだろ!」

そーだそーだ!

だってショベ爺の言ってきたことをまとめると為朝的には

 

瀬奈はヘンテコな仮面を被って街の人々に悪さをしていて

あのネアンデルタール「人」か否かの喧嘩は邪面師との戦いよりもっとダイナミックで番組のクライマックスを派手に飾るようなスケールのデカい戦いだった

 

ってことになるんだぞ(笑)。

マッハはもっと怒っていいぞ。

そりゃあココナッツタワーも折れるよな。

 

新型コロナの影響で、放送済みの本編は10話しかないのに総集編は既に3週目に突入。

だけど、今回も、途中でショベ爺がほのぼの昔話語りになったり、サイキックラバーの挿入歌お披露目したりと、とにかく目一杯楽しませようとしてくれてるのは頭が下がる。

 

最後にまた追加戦士のチラ見せ。今回は変身前。名前は

 

クリスタリア宝路

 

く、クリスタリアって・・・・。

これからの季節暑そうなギラギラ銀ジャケといい(しかもなんでダウンジャケット風の厚みあるキルティング加工?)

長髪といい

太くてハリのある声といい

お前それ絶対普通の人間じゃないだろって言いたくなる名前といい

ボウケンシルバー味が凄くてかなり楽しみ。

ただ、追加戦士があまり本筋の根幹にいすぎると、他のメンバーとのバランスが難しいこともあるからな~と誰かさんを思い出して心配になったりしてね。

そんな心配吹き飛ばして大活躍してほしいけど、上手く行ったら行ったでたぶんやるせなくなりそうな気もして、我ながら面倒くさいな。

キラメイジャー「キラトーーク!相方大好き魔進」感想: ピンチを逆手に補完しまくる制作陣凄い

アメトーーク!ならぬキラトーーク!(笑)。局同じだし。

総集編しか作れないこの期間を逆手に取って、先週の蔵出し未公開映像に続いて今作スタッフが繰り出すのは、ファイヤー達キラメイストーン達がそれぞれの推しもとい相棒のキラメイジャー達を愛情ダダ漏れで語るトークバラエティー(笑)。

それぞれのキャラはまあわかるものの限られた短い時間しか活躍出来ない石達を、この機会に個性大爆発させてあげようという狙いが素晴らしい。せっかく芸達者な声優さん達起用してるしね。

逆境を目一杯利用して、むしろここぞとばかりにキラメイジャーのこれまで足りなかったかなという部分の補完をビシバシキメてくるスタッフさん凄い。

 

今回の中ではジェッタが比較的大人しめ。だけどジェッタは兄貴がエラい目に合うメイン回を2回も経て子分キャラは炸裂しているし(為朝に「やいタメ、アニキの悪口言うな!」は衝撃だった・笑)、これまでのところ、

「飛べるか?」

「それは飛べって意味だよな、アニキ!」

はキラメイストーン史上最高に格好いいやりとりだと思ってるので、今回は他の石の個性描写の方が目立っても気にならない。

 

ヘリコは語彙力が少ないとか言われて喋り方も幼く「しゅじゅつ」も上手く言えないけど、かなり周りが良く見えて空気も読める意外と常識的な大人なんだと思った。

小夜との会話を聞いていても、気遣いもちゃんとしてるし、小夜もそれを分かっている感じで、一見正反対な2人の会話には安心感がある。

エピソード0では、

「え?こんな喋り?ちょっとイタそうな・・・小夜は訳わかんない可愛い生き物?としてマスコット的にヘリコを愛でていくのかな?」

となんて思ったりしたけど、全然違っていた。ごめんなさい。

 

それと対照的なのがマッハ。語彙豊富で喋りも紳士的でスマート。いかにも有能な執事だけど、瀬奈への愛が重い重すぎる(笑)。

一人だけ推しポイントの箇条書きフリップを用意してあのイケボでマシンガンのように語りまくる。

語り出すと止まらず周りが見えてないヤバさ全開っぷりが笑えて、ちゃんと周りの石達にもドン引きさせて、キャラのバランス凄く考えてるなと。

何か既視感があると思ったら、あれだ、ルパパトのCDドラマ「絶対妄想デスティニー」でギャングラーの術にかかり一方的につかさへの愛を、婚約、結婚式、新婚旅行とどんどんエスカレートさせていく透真(汗)。

 

充瑠をリーダーだと認めさせるために為朝がショベ爺を騙した件をここで解消してきたのは驚いたけど上手いな。

ショベ爺にとっては、孫みたいに大事で信じていた為朝に騙されたって1点は、最初こそショックを受けても無理はない。

でも他は

 

・それは自分と争ったり傷付けたりせずに納得させる為

・チームの為に「変身前の高校生に助けられる変身後の自分」という情けない引き立て役を演じる

・敵を操っての超絶テクニック

 

とむしろ為朝の株が上がる孫馬鹿大歓喜ポイント満載なんだよね。

ずっと放置して充瑠の変身前の戦闘力を誤解させたままなのも微妙だけど、だからと言って後で改めて触れるのも微妙かな?と思ってたから、良かったんじゃないかな。

 

今回、MCをマッハに取られてネガモードのファイヤー。

他の石達が相棒の「ここが凄い」と語るそばから「でもじゃあこれってどうなんだ?」と残念ポイントを容赦なく突きつけてくる。

番組的には、これによってメンバー達をただ褒めちぎって終わるだけではなくなってバランスが取れる効果もあるし、石達が文字通りぶつかり合って入ったヒビを研磨してもらっているのは面白かったけど、キャラとしては損な役回りを戦隊レッドの相棒にやらせるんだ、と驚いた。

でもそこはオラディン王から生前にかけて貰った言葉への思いがあった故、として最後に仲直り。何とか許容範囲に収まって良かった。

だけど充瑠の推しポイントがまず何より「可愛い」「可愛い」の連呼なのはどうかと思う(笑)。

 

ラストにまた追加戦士のチラ出し。結構声が張っていて良い。戦隊メンバーとしてはわりと好みの声の張り方していて楽しみが増えた。

ちなみに個人的には声の張り方のマイベストはボウケンシルバー高丘映士だったりする。その基準から言うとルパパトのノエルは声の高さや声質的にはかなり外れているんだけど、どうしてこうなった(汗)。

キラメイジャー 「1.2話未公開カット蔵出し いまいちどスタートダッシュSP」感想: 為朝の覚悟、博多南さんの覚悟

1.2話を未公開映像と共に振り返る特別編。

 

■1話

まずカットされてたのは、冒頭で初出動の召集がかかった黄緑青桃4人と相棒の石達とのやりとり。それぞれの簡単なキャラ紹介と関係性をチラ見せ。

年上組の相棒が、どちらも本業との兼ね合いを心配していたのが印象的だった。やっぱりこの2人は年下組よりがっつり社会人だから抜けた場合の社会的な影響も大きいんだよな。

特に小夜は医者という人の命に関わる仕事だから、メンバーの中でも一番途中で抜け出し辛い立場。

もし初出動がもっと遅く大事な手術と被る夕方だったら、いきなり人命と人命の板挟みで難しい選択を迫られるという綱渡り状態だったわけで、ほんわかしたやりとり見ながらちょっとヒヤッとした。

2話という早めの時期に代役んルールが確立出来て一番助かったのは小夜かも。

ヘリコが幼い口調で「しゅじゅちゅ~」ってたどたどしく言ってるのが可愛い。

 

為朝はゲームショーのゲストとして観客盛況の中でパフォーマンス中だったのを、わりと豪快にぶっちぎっていた。

やっぱりもうこの時点で自分の中で

キラメイジャー > 本業

っていう優先順位付けを完了してたんだな。

だから2話での、命賭けの戦いより本業を優先することへの厳しい態度に繫がると。

本編見ただけでも、ここまで言うってことはきっとそうなんだろなとは思えたけど、

「今回は戦力ダウン状態で戦わされた側だから厳しく言ったけど、いざ自分が板挟みになったらちゃんと本業犠牲にして戦いに来られるの?」

って疑問が全くないわけじゃなかったから、彼はもう本業を犠牲にする覚悟を決めていた、とハッキリ見せてくれたのは良かった。

 

ただ同時に、為朝が早々とキラメイジャー優先を決めた理由には、彼の真面目さや現実主義、使命感は勿論として、その他にもしかしたらショベ爺の存在も大きかった可能性も感じた。

「ちゃんとトイレ行ったか?」なんてまるで寝る前の小さな孫を心配する爺ちゃんみたいなことを言ってくるショベローとなら、幼い頃に不幸な終わり方をした「祖父と孫」という関係をもう一度やり直せて癒して貰えるような気が、どこかでしていたんじゃないかな、みたいな。

 

充瑠がスケッチから実体化させた魔進達を見て博多南さんが、

「5つの魔進・・・王の予言通りだな。なぜ彼はそれをイメージ出来たんだ?」

と呟いた場面もカット。

エピソード0で充瑠がクリスタリアと何らかの方法で交信出来る事が暗示されていたことを補強している。

後にオラディン王と充瑠が響き合う関係だとわかるんだけど、何かそれだけに終わらせない秘密を感じさせる意味深な台詞。

オラディンはなぜ地球人の中に自分と同じ力を持った者がいると予見出来たんだろう?

自分が生まれたクリスタリアでさえ、現実にないものを形に出来るのは、弟のガルザを除けば自分一人しかいなかったのに。

自分と響き合える充瑠の存在を予め感知していたのか。

それとも自分の力を何かの方法で地球人の一人に分け与えていたのか。

まあこのあたりは後々充瑠とオラディンの交信能力に絡めてスポットを当てる機会があるだろうという判断でカットだったのかもだけど。

 

王の予言って、クリスタリアではなくこの地球で、キラメイストーン達が魔進になると言ったということになるよね?

つまり

 

・地球上に自分と同じ力を持つ者がいる事

・将来、娘のマブシーナと一緒にキラメイストーン達が地球に来る事

・それは自分が倒されて娘が亡命せざるを得なくなるという事

 

を全部予見していたし、博多南さんもそれを見越して準備をしていたと。

だから王はヨドン軍襲来の際に、娘にすらすらとこれからすべきことを伝えたし、博多南さんは友人の死を前提としたマブシーナの到着を「待っていた」のか。

壮絶だな。

キラメイストーン達が地球に来なければキラメイチェンジャーなんか開発しても意味はない。

終始ファンキーなおっさんとして振る舞っているけれど、博多南さんにとっては友の死を覚悟しての、悲しみを秘めた開発だったのかもな。

 

勿論「待っていた」という言葉は友人の死を待っていたという意味ではなく、亡国の姫という不安定な立場になってしまったマブシーナの居場所はちゃんとここにあるんだよと、目覚めた彼女に真っ先に伝えてあげたかった博多南さんの思いやりの言葉だったと思うけど。

 

なお、ラストに、それまでのハイテンションからクールダウンした充瑠が

「ああ~、俺、調子こいて呼び捨てにしたりしてごめんなさ~~い!」

と狼狽える場面も撮影されていたけどカットだった。

前のめりになるとハイテンションで周りが見えなくり他人の気持ちお構いなしに突っ走っちゃうけど、我に返るとそれなりの常識的な感覚はあるって描写かな。

これがあるとないとではちょっと充瑠の印象は変わる。

エピソード0と1話では人の話を全然聞かなそうでアブナイ人な感じもした充瑠が、2話ではいきなり瀬奈の心に寄り添う解決策を出して人心掌握してるのは若干違和感もあったけど、このシーンが挟まればそれは緩和されてたかも。

で、これまでは我に返った時には周りに誰もいなくなっていて、こういう所をあまり他人に見て貰えず理解してくれる人もあまりいなかったのかもな~と、エピソード0の柿原さんを思い出した。

 

■2話

本編では戦いの後に「終わった~!」と喜ぶシーンでぶつ切りのように終わっていたけれど、実はその後に瀬奈が充瑠に

「これからは、普段もタメ口でいいよ。<瀬奈>って呼び捨てで」

と言った場面が続いていた。

これがあったから、充瑠は瀬奈の呼び方に関しては、

1話: 呼び捨て→2話: さん付け→3話以降: 呼び捨て

と目まぐるしく変遷したわけね。

 

で、そんな充瑠と瀬奈の青春シーンの空気を破るかのようにの後に為朝が

「腹減らね?あ、イメージで特上寿司出せよ」

と言って充瑠が慌てて拒否するコミカルなシーン、更にそんな3人を見ながらマブシーナと博多南さんが充瑠をやっぱりリーダーに相応しいと総括するという、いかにもエンディングっぽい和やかなシーンがカットされていた。

「本当に、不思議な力ですね、充瑠さんの力って」

というマブシーナに博多南さんが言った

「気持ち、じゃないかな?代役んを生み出す事が出来たのは、ただイメージしただけじゃなくて、瀬奈ちゃんのことを思う気持ちが、プラスされたから」

って台詞が好き。ベタだけど他人の為にって気持ちがあるかないかが、同じく魔進を作れるガルザとの違い、更にはキラメンタルと邪メンタルとの違いのような気もして。

他人のホットドッグを真ん中食い出来る無神経さを持つ博多南さんの別の面、大人な洞察力や保護者的な温かさも垣間見える台詞だったから、個人的にはこれは本編で見たかった。

けど、全体的に司令官の博多南さんの台詞は削られやすいみたいだから仕方ないのな。

 

最後に、新たな戦士の変身後の姿もちょっとだけ登場して期待を持たせてる。

そうか、もう6月。本当ならそろそろ追加戦士の季節。玩具の発売スケジュールとの調整もあるからニチアサは単に休止するだけではすまされなくて大変だな。

キラメイジャーエピソード0(TV放映版)感想: 博多南さんは自他の境界線が緩め?

新型コロナの影響で撮影がストップし、撮影済みエピソードのストックが尽きてきたということで、2月に「スーパー戦隊MOVIEパーティー」としてリュウソウジャーVSルパパトと同時上映された、「魔進戦隊キラメイジャー エピソード0」を一部加工してテレビ放映。

劇場版は見てるけど忘れていることも結構あったりするので、改めてざっくり感想を。

 

「美しい宝石の国、クリスタリア。平和で幸せで、全てがキラキラ輝いていました。そう、この時までは。」

冒頭のマブシーナの語り。

今見ると、これはあくまでオラディン王の娘という立ち位置からの視点で、この国を支えるために自分を犠牲にすることに疑問を持たないオラディンの、手足として働かされていたガルザには違う物が見えていたかもしれないな、と今は思う。

 

クリスタリア襲撃場面。

「美しい物は忌々しい」 というクランチュラさん。

本編を見た感じだと、美しさとか雅さみたいなものを理解しつつも「だからこそ、反吐が出る」と、体質が受付けないみたいだった。アレルギーの酷い奴みたいなものかな?

興味や魅力を感じるのにそれを受け入れ味わうことが出来ないから、それをヨゴレで塗り替えたり、享受している民にそれを模した仮面を被せて襲わせて復讐してるのかな?とちょっと思った。

 

オラディンは「英雄」と呼ばれるだけあって普通に強いし結構なパワー。雑魚敵は瞬殺だしクランチュラさんのことも追い詰める。てかクランチュラさんたぶん弱い(汗)。

あわやというところでオラディンを一撃で吹っ飛ばし、風前の灯火だったクランチュラさんの命を救ったのはガルザ。

あー、ここ見ていたのにすっかり忘れてた(笑・汗)。

本編でガルザさんに対しかなり寛大な印象のクランチュラさんだけど、うん、これはクランチュラさん、ちょっとやそっとのしくじりではガルザさんを責められなくなったかも?

まあ仲の悪い幹部同士だと、「遅いぞ、何をぐずぐず」とかそんなの当然のフォローだろ扱いで流されたりもするんだけど、クランチュラさんて兄弟は仲良しが当然とか、割と育ちの良さそうな素直な価値観持ってたりするから、このあたりも真っ当に恩義を感じてたんだったりして。

 

ガルザに斬られて倒れたオラディンに大勢の雑魚兵が寄ってたかって・・・のシーンは何度見てもキツいな。

戦士やサポートキャラの親が非業の死を遂げるのはままあるけど、その中でもかなりの酷たらしさ。

亡骸の足を持って引き摺られていったりと、正直、高潔な人柄も窺える英雄の最期としては、尊厳を踏みにじられ過ぎてる気がしてかなり辛い。

やっぱり実は生きてました路線で行ってくれないかなと思うレベル。

 

立ち去るガルザに例の副交感神経みたいな所から出る音がハッキリ聞こえたけど、これは山口監督のツイッターによると、

 

<他の変更点は、ガルザの笑い声キラキラ音を追加、>

 

とのことで、今回のTV放送の為に新たに追加したらしい。

道理で映画では一切印象になかったわけだ。もっとも、あってもそこまで印象には残らなかっただろうけど。

 

姫はキラメイストーン達と地球に亡命。

映画にあった、地面に突き刺さった白いキラメイストーン(中に姫)を博多南さんの部下が発見するシーンはカット。

 

博多南さんは姫を歓迎し、父を失ったばかりの彼女を労り、ヨドン軍に対抗するためキラメイチェンジャーを開発したことを示し、超ポジティブに王の敵討ちを呼びかける。

なんか訳わかんないけどファンキーなふざけたオッサンのふりして滅茶苦茶凄い人だ(汗)。

「我が財団」て博多南さんの財団なのかな?ルパパトのルパン家かそれ以上の超金持ち?

それはありとしても、どうやってあんな凄い物を開発したのかな?

本編を見ても謎の多い人。

オラディンから情報だけでなくクリスタリアの力に関連した技術力や物資を予め提供された可能性もありそう。

マブシーナが亡命出来るんだから、オラディンの方から地球を訪れるのは可能なんだよな。

遊びにきた時に一晩中泣ける漫画を読ませてブルーダイヤを大量取得とか?。

交流場面の回想を見てみたい。

 

励まされてもマブシーナは中々前向きになることは出来ない。まあ無理もないよね。体感として1日も経ってないかもしれないし。

マブシーナはこのエピソード0の中で何度か嗚咽してるように見えるけど、涙=ブルーダイヤは出てこない。

まあメタなことを言うと、いきなりそれんな場面を見せたらドラマが吹っ飛んじゃうからってのはあるだろうけど。

物語的には、ネガティブな気持ちからの涙だとブルーダイヤは出て来ないのか、亡命中の白いキラメイストーンの中で涙が枯れ果てるほど泣いてしまったか、かな?

 

でもその後はテンポ良く、それぞれのキラメイストーンと共鳴するキラメンタルの持ち主探し。

といっても、映画にはあった直接対話してのスカウトシーンはカット。

でも瀬奈の「風になれた!」は残してくれた。あの言い方は何回聞いても好き。

 

俊足の戦士=瀬奈

「いかがです?素晴らしいキラメンタルですよ、あの方」

「足が速いだけで大丈夫でしょうか?」

 

一流の剣士=時雨

「見ましたあ?凄すぎてヤバいですよ、あの剣捌き」

「でも・・・お芝居・・ですよね?」

「ああ?」

 

射撃の名手=為朝

「お見事!あやつ、ワシのハートも見事に打ち抜きおった!」

「でも・・・あれも、ゲーム・・ですよね?」

「それの何が悪いんじゃ?」

 

凄腕のお医者様=小夜

「ふうわあ、キョワイくって凄くって、最高にキラキラ~!」

「素敵な宝石ね~エモいかも」

「受け入れがお早い・・!」

「見る目もばっちりで、スキスキ~」

 

発見したそれぞれの候補者達に前のめりの石たちに対して、マブシーナは終始懐疑的。

まあ、緑青黄への疑問は無理もないとは思う。

マブシーナにとって父オラディンは絶対的な存在だったろうし、その父が滅ぼされた相手に足の早さや実戦ではない殺陣とゲームで見せた技で太刀打ち出来るとは思えないよな。

交渉場面はカットされたけど、「受け入れがお早い」小夜と、彼女とそんな大差なくあっさりキラメイジャーになることを受け入れた瀬奈、時雨、為朝がカラットの椰子の木みたいな基地に集合したのを見ても、まだ頼りなくて不安な姫。

 

そこにヨドン軍来襲の警報。

 

真木埜に対してもそうだったけど、時雨はいつもさっと女性を庇う。後ろのマブシーナの位置を確認して庇う一連の動きが格好いい。

 

博多南さんが後ろからバッサリやられて(そんなに致命傷には見えなかったけど・笑)、父の死に続くショックで崩れ落ちるマブシーナ。でも

「諦めんな!俺たちがいるだろ!」

「やりもしないで、逃げちゃダメよ!」

「選ばれたからには、全力で突っ走るから!」

「こんな奴ら、全員返り討ちだ」

「その為に、俺たちを選んだんだろ」

と、司令官的ポジションの人が倒れるのを見ても、超前向きにこの場での戦闘と、この先も続くだろう恐ろしい戦いを受け入れてマブシーナを励ます4人。

やっぱりこの人達のメンタリティは常人とはちょっと違うな。

少なくとも私ならビビるもん。まあ、あまりの展開にアドレナリン出でまくっちゃったらわからんけど。

「みんな、変身とやら、いっちょやってやろうぜ」

やっぱり為朝、既にこういう時にさらっとリーダーっぽい。

 

変身すると改めて頭キラキラ。

華麗に戦う彼らにそれぞれの相棒石達の賞賛が被さって華やかさの相乗効果を上げてる感じ。

キラメイジャーは褒められると伸びるタイプです!(by咲也)

劇場版でも思ったけど、瀬奈のスピードを強調するエフェクトが効果的で、見ていて爽快感がある。そしてマッハの瀬奈お嬢様へのゾッコンぶりもひときわ目立つ(笑)。

小夜の雑魚兵を尻下に敷いてのお仕置きモードは、前話のイケメンぶりを見た後だと納得しかない(笑)。

 

剣:緑青

銃:桃黄

と分かれてるのは、ゴーカイジャーの武器交換と重なるけど、こちらも同じ武器でも戦闘スタイルがきっちり違うのが楽しい。

初陣にして雑魚敵を蹴散らしまくる4人を見て、マブシーナの希望も蘇ってきた。

 

実はこの来襲、VRによるバーチャル映像。静電気によって触感も再現出来る。でも地球にまだ来ていない雑魚兵の姿だけでなく悪臭も再現出来るのか(汗)。

何事もなかったように起き上がって種明かしする博多南さんに

「本気で心配したんですから!」と石の頭突きを食らわすマブシーナ。お淑やかでここまで弱気に見えても自分の頭の硬さが他種族に対して有効な武器になることは認識してるのね(笑)。

「これで前を向けそうだね、姫」

姫を元気付ける為に、というにはちょっと荒っぽすぎるショック療法だったみたい。

「ええ、何があっても決して澱まない、皆さんの魂の煌めきがあれば!」

ここで「澱む」というヨドン軍に通じる言葉と、それに打ち勝てる物として「煌めき」というキラメイジャーに通じる言葉を対にしてきたのが、マブシーナの決意表明かな。

そう言えばガルザやクランチュラの拠点の足元も汚水で澱んでたっけ。

マブシーナが悲しみと絶望、不安から立ち直って、赤の石が自分と響き合う残る一人を捜しに行く所で1話に続く。

 

その残る一人、充瑠はクリスタリアでの出来事を夢に見て会った事のないガルザの顔を描き出し、クリスタリアの何かと交信出来る事を暗示。これはガルザ曰く、「オラディンと響き合っている」ということみたい。

 

クラスメートからは自分の世界に閉じこもった変人扱いで、絵を書いてる最中も周囲を気にせず没頭して奇声を上げまくる姿は、正直ちょっとヤバい奴っぽくて、この時点ではまだあまりお近づきになりたくない感じ(汗)。

それでもあんまり楽しそうだから、最初はからかうつもりで似顔絵を描かせた柿原さんも、ちょっと見直しかけたのに、完成した絵は何ともおどろおどろしい落書きタッチ。

「この部分は柿原さんの凶暴性、この部分はちょっと狡いところかな」

と解説も容赦なさすぎ(汗)。

これはスクールカースト最下位になっても無理はないかな・・・・・。

ただこの頃から、真木埜の恐れを見抜いたような相手の内面を洞察する力はあったんだね。

キラメイジャーとして自己肯定出来るようになった後は、それを仲間のキラメンタルを守って問題解決するポジティブな使い方で活かせるようになった感じかな。

 

あと、博多南さんについて。

前回、時雨のホットドッグを悪びれず豪快に真ん中食い出来る無神経さに、時節柄もあって正直ドン引きしてた。

だけどそれは、対ヨドン軍の矢面に立つのを承知で自分の財産を注ぎこみ私設防衛軍を作れる公共意識の高さ、それから異星人のオラディンと友情を育みその遺児を快く保護出来る包容力と表裏一体な気がする。

自分と他人や人間と人外との境界線の緩い、なんならその手の枠のない人なのかも。

で、自分がそうだからナチュラルに他人もそうなんだと思ってるフシもないかな?

私の財産を他人の為に使っていいからたまには他人の物食べてもいいよね?みたいな?

 

楽しみにしていたホットドックをあんな食われ方した時雨は災難だし、もしかしたら時と場合によっては他人との距離感的に困った人になっちゃうこともあるかもだけど、この人がホットドックつまみ食いしない代わりに

「地球が滅ぼされて困るのは皆同じ。なんで私ばかりが危険と莫大な出費を引き受けなければならないのか」

って揺らぎ出したら、あの世界の地球は終わってた。

 

自国の民や異星人の為に自分を犠牲にすることに疑問を持たなかったオラディンとそこで響き合ったのかもしれないとは思う。

キラメイジャー10話感想: 年上組は追い込まれてナンボ

今回は時雨回。

屋上でマブシーナと小夜を相手にした真剣でキラメンタルを鍛える訓練にびびった。マブシーナの持った大根を斬った直後、小夜に触れる直前にキラメンタルをコントロールして刃を消す。1つ間違えたら仲間が真っ二つ(汗)。

この人達のメンタリティはやっぱりちょっと常人とは違う。

この前の充瑠の特訓へのスタンスもそうだけど、精神的肉体的に自分を追い込みたがる傾向?

特にやせ我慢が美学の時雨と絶体絶命状態下で目がキラ~ンとする小夜が双璧みたいな。

小夜も1つ間違えたら死んでしまう役をこなした後に緊張が解けたのかハイテンションに笑い出す姿にちょっと狂気を感じた。

 

デリバリーの連絡で基地に戻ると、博多南がもの凄く不敵で悪びれない態度で、時雨の頼んだホットドッグをもの凄く豪快に真ん中をつまみ食いしていた(汗)。

やっぱりこの集団、どこか常識のタガが外れてる、と立て続けに思わせた回。

まあ1番ぶっ飛んでたのはゲストで、今回はそういう常識的な物差しは取っ払って、余計な事をあれこれ考えずにハチャメチャっぷりをお楽しみ下さいと言われた気がした。

 

前回もスモッグジョーキーを乗っ取られたガルザさんに対して、てっきりクランチュラさんは今度も底無しの寛大さを発揮して何事もなかったかのように上機嫌で作戦の説明をするのか?と期待してたんだけど、

「邪メンタルが覚醒したなんて、勘違いだったのか? きのどくー」

とからかってはいて、ちょっと残念(笑)。

それでも過去の仲悪幹部ならと思うとまだまだマイルドだよなと思う。

怒ったガルザに「お前こそ、のほほんとしてていいのか?」と言われていて、なんてどんぴしゃな形容詞があるんだと感心した。

まさに「のほほん」だよクランチュラさん。のほほんとした悪の幹部・・・・。

 

都市伝説化しているネットアイドル、ヨドミ姫のライブ配信を見ていた充瑠達年下組3人が、アイドルから投げつけられたチケットを体内に取り込んで意識を失ってしまう。

 

時雨はヨドミ姫に見覚えがあり、大量にファンレターを送りつけてくる熱烈なファンではないかと言うが、確かめるため会いに行くのは全力で拒否(汗)。

前回の瀬奈もだけど、各分野でスターの座につけるほど才能も努力も常人離れしていても、苦手なものと向き合うのはそれがヒーローとして敵に対抗するために必要でも、仲間の命がかかっていても躊躇なく拒絶するのね。なんか新鮮。

若いからこそ得意な事だけでやってこれた感とか、だからこそ苦手な事と向き合うのが人一倍ダメな未熟感とか、もしかしたら他の戦隊より強く打ち出されているのかもしれなくて、却って超人過ぎなくて好きかも(笑)。

 

でも小夜が許してくれるはずもなく引き摺られていく時雨(笑)。

 

ヨドミ姫こと良世は時雨を「しぐたん」と呼び、仕事場にも家にも来てしまうほぼストーカー(汗)。時雨と結婚したくて、彼に釣り合う女になるため、「ト音記号のおじさん」=今回のト音記号邪面使の誘いに乗ってネットアイドルになった。

結果的に邪面使の作戦に加担して、充瑠達も含め多くの人を危険に晒しているんだけど、自覚も罪悪感もゼロで時雨しか見えてない。

正直苦手なタイプなんだけど、「世間話のテンション!」とか「躊躇なし!」とかマブシーナ達の高速ツッコミが面白くてグイグイくるから笑ってしまった。

時雨達が邪面使を倒そうとしても、良世が邪面使をおんぶしたり逆に邪面使が良世をおんぶしたりで一体化しており、邪面使だけに攻撃を加えることが出来ず逃げられてしまう。

怪人がゲストをおんぶして逃げ回るって戦隊としては異常な状況なんだけど、序盤の10話にして敵のヘンテコな作戦を見慣れてしまったキラメイジャーの世界感ではもはや違和感がない(笑)。

 

困り果てた時雨、基地に戻ってキラメイストーン全員の前で膝を抱えて半泣きで愚痴る。

もうカッコ付けとかやせ我慢なんて微塵も感じられなくて、時雨にとってはもう彼らもすっかり自分の弱さやみっともなさをさらけ出せる仲間なんだな。

だからってちょっとベクトル正反対に振り切りすぎじゃありませんかねと思わないでもないけど(汗)。

エピソード0のパンフ見ると時雨はクールでストイックって書いてあるけど、初メインで万力嵌められてすんごい顔芸で泣き叫んでた3話に続くメイン回にあたる今回もこんな感じだと、スタッフさんにとって「クール」とは?と定義について小一時間問い詰めたい気持ちがある(笑)。

ここで石達が一斉に時雨の断り方が悪いとツッコミ出すのが、時雨の長所=キラメンタルの源と表裏一体の欠点を容赦なく示して弄りやすい隙にしてるのと、ゲストだけを悪者にしすぎない配慮を感じて良かったな。

 

作戦の仕上げは充瑠達チケットを取り込んで眠り続けている人々をライブに召集してエナジーを吸い取り、邪面獣に食わせること。

ここは小夜がチケットを解析してあっさり場所の特定と洗脳解除。

時雨はキラメンタルのコントロールによりソードの真ん中だけを消滅させ、良世と一体化しているト音記号だけを斬ることに成功。追い込まれると強い。

冒頭のホットドッグ真ん中食いからヒントを得たって、あれ伏線だったのか(笑)。

 

「見事なキラメンタルのコントロールだ」と呟くガルザさんの立ち位置がまるで照明さん。

じゃあ良世登場直前にスポットライト点灯させたのはガルザさんなの?

ガルザさんてエンタメ好きで主役としてスポットを浴びたい人だと思ってたんだけど、今回は裏方にあたる照明さん買って出てたの?

前回の札読み係買って出たのも主役として目立とうという気持ちよりいちスタッフとして場を盛り上げたい気持ちの方が強かったの?

兄の駒にされたことを憎みながら、案外スタッフ気質は体に染みこんでいたの?

とかといささか混乱した(汗)。

 

ロボ戦はまたもスモッグジョーキー登場で

「また仲間にしちゃお!」

とかすっかりキラメイジャーの戦力として期待されてる(笑)けど、今度は

「俺を侮るな!」

と強制解除。時雨のキラメンタルのようにガルザさんも邪メンタルを意のままにコントロール出来るようになったから、もう好きにはさせないってことみたい。

 

あとキングエキスプレスは最初こそ充瑠が乗ったけど、そのあとは音速の巨神てことで緑で固定なのかな?

 

邪面獣に羽交い締めにされたところをスモッグジョーキーに狙われる、という大ピンチはまたしても小夜の機転で上下分離し、打開。

基本的な作戦は為朝が立てるけど、ピンチの時は追い込まれると強い年上組が咄嗟の判断で切り抜けるというバランスかな?

為朝も凄く常識的で現状把握や危機管理に長けてる反面、斜め上の発想とか無茶な打開策とか比較的苦手なのかもしれない。

 

なお、今回も結果的に敵の勝利に加担してしまったガルザさんは、他の敵組織ならそろそろ粛清対象だと思うので、相方がのほほんクランチュラさんだということに感謝した方が良いと思うよ。

 

傷つけないよう配慮されてたとはいえ刃を向けられたことで時雨に愛想を尽かした良世は彼に蹴りを入れて、優しくフォローしてくれた小夜に鞍替え。このあたりはジュウオウジャーハロウィーン回を思い出した。

その求愛をさらりといなす小夜の男前度アップで、終わって見れば時雨回でありつつも小夜の格好良さも目一杯アピールされた回でもあったんだな。

瀬奈が「今回私達いいとこなし」と謝ってたけど、これまでわりと年下組がどこにでも首突っ込んで話を動かしていたので、今回は大人しくさせて年上組にスポットってバランスも感じた。