仮面ライダーゼロワン18話感想: 満45歳の衝撃とか下手するとヒューマギアよりヤバそうなザイアスペックとか
中澤監督3話持ち。大森Pにもすっかり頼りにされてる。
ただ中澤監督をゲキレンジャーで最初にパイロット監督に抜擢した塚田Pもキラメイジャーに欲しがりそうだけど、取り合いにならないかな?少なくとも3話4話はまた戦隊に行ってもおかしくなさそう。
前回サウザーに破壊されたサクヨは、滅亡迅雷のハッキングじゃないからデータが修復可能で、破壊前の感情や人格、記憶が残ったまま復活。
これで今後は滅亡迅雷の時の「破壊されたらその自我は消滅」という悲劇は免れそうなのは個人的に朗報。
彼女が記録した映像データには、家元がわざと作品のクオリティを下げるアドバイスをした場面がバッチリ残ってた。
ヒューマギアとのやり取りは自動的に映像として記録されるとかまるでドライブレコーダー。これじゃヒューマギア相手に嘘や誤魔化しは通用しないし、あの世界ではそれが常識に近いのかもしれない。むしろ家元の脇が甘過ぎなのか。
それを知った天津は企業イメージのダウンを恐れ、家元に訴訟をちらつかせながら勝負のやり直しを要請。
「案外常識あるんですね」って或人は言ってたけど、バレないところで飛電相手にもっと悪辣なことをしてたんだから、映像データがなかったら負け惜しみの言い掛かりで済ませてたかも。
映像の力の大きさはつい最近天津自身が飛電追い落としに利用したばかりでよくわかってるしね。
永遠の24歳?満45歳?!
いや・・・見た目が若いから、アークに悪意をラーニングさせた12年前の天津は悪魔の天才少年だったのかなと思ってたら、情報が斜め上すぎる(汗)。
でも理解が追いつかないのになぜか急に天津の好感度が上がったんだけど(笑)。
巷では、ザイアは欠陥品の疑いがあるザイアスペックより天津社長自ら体現してるアンチエイジング技術で売り出した方がいいかもって言われてるみたいだけど心から同意する(笑)。売り出したらたぶん買うかな(おい)。
そしてシャイニングホッパーを遠くから見ていた時に差していた真っ黒な日傘(黒が紫外線遮断効果が一番高い)が急に、傍目にはヘンテコであの場のお天気からも意味があるようにも見えなかったけど、彼にとってはすっごく切実なものだったのかもなあと、なんとも言えない気持ちになってくる(涙)。
だけど
「あの社長は、何を言っているのでしょうか?」
若さゆえの軽率さや未熟さはともかく、肌の質感が腹立たしいってのは確かに、その奥にある若さへの嫉妬って感情がヒューマギアであるイズちゃんには永遠に理解出来なさそう(笑)。
是之助との写真が12年前なら当時33歳。
外見年齢は滅茶苦茶だけど或人のお父さんとあまり年変わらないかもしれないんだな。
天津は是之助に憧れてたけど、もしかして是之助社長の方も、ヒューマギアの其雄とは別に天津にも亡き息子を重ねていた可能性もあるかもなあとちょっと思った。
不破さんは唯阿さんに疑いの目を向け、地下駐車場で2人はたぶん職場が分かれてから初めて向き合う。
個人的に不破さんは隊服よりも、細身でちょいアウトロー感のある都会的なスーツ姿の方が好きなんだけど、その上から通勤着にするにはなんかそのファーの分量多過ぎませんか?って言いたくなるワイルドなフード付きのコート羽織ると、ファーのわっさわっさ感がたてがみを連想させてウルフ!って感じでこっちも良い。
だけど横から引いて撮ったカットでのファーの占めるボリュームにはびびる。まさかあれ着て満員電車乗ってないよなとか(汗)。後ろに乗った人顔がファーに埋まりそう。
「近くにいても離れていても世話の焼ける男だ」
って呟く唯阿さんとかいいな~この距離感というか関係性って思う。唯阿さんは不破さんのことを、近くにいた時も離れてからも実は心配してるんだけど、不破さんはそれを知らない。なんかハードボイルドなひりひりする切なさがあって、地下駐車場の薄暗い雰囲気もそれを引き立ててる。
2人が変身してまともに戦うのはこれが初めてかな?不破さんが唯阿さんに勝ったところに割って入る満45歳。
サウザー強い。シャイニングホッパーも負けた時点で覚悟はしていたけど、アサルトウルフも負けちゃうの、悲しいなあ。思い入れのある中間フォームがどんどん強さのインフレの波に飲まれてく(泣)。
ところで唯阿さんは社長が満45歳だと知ってるんだよね?あの見た目と実年齢のギャップを部下としてどう思っているのかはちょっと気になる。
ヒューマギアのラーニング能力を脅威に感じ、プレッシャーに押し潰され心が壊れていく家元。これプレッシャーだけ?ザイアスペックが知能や感覚の鋭敏さだけでなく不安や恐怖も増幅してる可能性はないのかな?もしそうならこっちの商品にも欠陥や問題点ありってことになるけど。
そんな家元に、謎のフードの人物が接触し、迅がヒューマギアをマギア化する時に使ったのと似た「レイドライザー」を腰に当てると、ザイアスペックが反応して暴走し、人間がマギア化してしまう。
ヒューマギアの時には相手との親密度によっては躊躇ったり苦悩したりしながらも破壊してきた或人は、マギア化した家元に全く手を出せない。
口ではヒューマギアも家族と言っても実は、たぶん或人自身が自覚している以上にヒューマギアと人間をはっきりと分けて見ている(三条或人除く?)のが、えげつないほどはっきりしてしまったな。
天津はサウザーに変身し、或人の制止を振り払い、撃破。
ヒューマギアは倒されると破壊されるけど、人間は正気に戻るだけ。ダブルのドーパント方式っぽい。
自分を責める家元にサクヨが「生け花の心をラーニングしたのは橘流だけど<生け花は人の心を映す移す>を実感として理解したのは家元の作品を見てから」と言う。
和解モードだし和やかなBGMだし
「ヒューマギアは学ぶだけじゃない。人に教えることも出来るんだ。心を」
って感銘受けてる或人の台詞もあって、なんだかとても良い場面チックだけど、確かサクヨが家元の心を感じたのって
<騙されて家元の悪意を知ったらそれまで美しく見えた作品が醜くおぞましく感じられてしまった>
じゃなかったっけ?ちょっとここは反応に困った(汗)。
天津は勝負の仕切り直しを指示し、後日正々堂々の勝負は家元の勝ちだけど両者は互いに認め合う。
・・・やっぱりサクヨの作品は可愛いけど前回にも増してこじんまりしていて、生け花よりフラワーアレンジメントに見えるんだけど(汗)。
満45歳さんはこれまでアークと滅亡迅雷に関しては情報的に誰よりも有利な位置にいて「すべては想定通り」と余裕かましてさんざん高見の見物を決め込み、ヒューマギアがハッキングされて暴走し社会的に信用を落とし続けるのを止められない或人を、無能と決めつけてきた。
だけど、いざ飛電にトドメを刺そうとした矢先に、初めて自分の預かり知らぬ動きのせいで、自社製品が何者かにハッキングされ人間がマギア化してしまうという、或人と同じか下手するとそれより深刻な事態に襲われ始めてしまうのが皮肉。
或人が戦ってきた暴走ヒューマギアは自社製品だけど、天津がこれから戦わなければならないのは人間というだけでなく自社製品を装着してくれてる大事なお客様だからね。
家元だって自分のマギア化とザイアスペックとの関係性がわからないから天津は強気の姿勢を貫いたけど、もしこれからもお仕事勝負の重圧に押しつぶされそうになった人が狙われるのなら、天津は或人を追い詰めようとして却って自分の首を絞める事になるんじゃないかな?
それともその豊富な経験値の高さを活かした解決策を取って、素人社長の或人との違いを示せるんだろうか?
それは楽しみでもあるんだけど、お仕事勝負をあと4回2話ずつやるのかな?ってのはちょっとダレないか心配でもある。
ヒューマギアは自我=心を持ち人間に近づいたところを狙われハッキングされてマギア化した。
人間はザイアスペックを装着して心が壊れ人間から離れたところを狙われハッキングされてマギア化する。
という対比なのかな?
飛電とザイアによって人間とそうでないものの垣根が徐々に壊されて、その境界線上に迷い込んだ者が悪意に狙われてマギア化してしまうという構図を見せようとしているのかな。
人間のマギア化を知った不破さんは、拘束状態の滅を問いただす。
滅は「今は亡き我らの同志が」と意味深に嗤う。
「亡き」は滅亡迅雷の残る1文字。「ナキ」って名前になるのかな?家元をマギア化したあの人物だろうか?声だけだと男性か女性かもわかりにくい。でもザイアを脅かしにかかってる新キャラは楽しみ。
仮面ライダーゼロワン17話感想: 1週遅れ、ザイアがいろいろえげつない
緊急役員会での或人の社長解任動議は結果的に全会一致で否決されたけど、社員からは社長としてより専ら仮面ライダーとしての働きを認められているようにしか見えない。
社長としての顔はヒューマギアの方に見せてる方が多くない?
私は或人にヒューマギアにとっても彼らを守る仮面ライダーになって欲しいけど、社員に対してはもっと社長であって欲しいなと、何でもかんでも独りで抱え込む姿を見て思う。
素人社長というかそもそも社会人経験も少ない22歳には重荷すぎるだろと思うんだけど。
副社長も外から次々降りかかる難題に、「どうするんですか?!」と聞くばかりでなく、知恵を出すなり社内での対策部門を立ち上げるなり、ベテランの先輩らしくサポートするところをそろそろ見せて欲しいよ。
もしかして今までは、是之助社長がアイディアも指示も全部出して何もかも1人で決めて、副社長以下はただそれについてくだけだったのかな?なんて思えてくる。
天津は或人を呼び出し、装着した人間の性能を飛躍的に高める自社商品「ザイアスペック」が計画比750%もの売れ行きとどや顔。
でもそれってそもそも販売計画の見立てもおかしければそんな想定外の売れ行きに対応出来る生産体制もゆるゆるか、対外的な計画が嘘っぱちで成果を大きく見せてる不誠実な企業か、みたいなマイナスイメージなんだけど、この物語世界では「想定外な事態にもフレキシブルに対応出来る地力ある企業」って押し出しなんだろな。
でも
「計画比1000%」
って言うと凄く派手な大大大成功に聞こえるけど、同じ意味でも
「計画の10倍売れた」
だと特撮世界では急にそんなに凄くない地味なものに思えてくるのが不思議。出来るだけ自分を大きく見せる言葉の選び方も企業のトップとして大事なプレゼン能力のうちなのかな。
まあ言い方はどうあれ現実には実績が計画の10倍どころか7.5倍だって十分凄いことなんだけど、或人は
「1000%じゃないんですね」
とあっさり皮肉る。
外から見て想像するより1000%天津をムカつかせてると思う(笑)。
自分は飛電をどんどん凋落させてるくせに、ビジネスのことなど何もわかっちゃいないこのど素人社長が!みたいな感じかな?
でも或人は人間の悪意に無防備すぎる所があるんで、やられっぱなしよりこれくらい毒があった方がいいかも。
本当は無理やりボケるよりツッコミで輝くタイプなんじゃないの?
ボケは「衛星ゼアにイケバナ(どやあ)」なイズちゃんが或人をはるかに上回る破壊力で担ってくれつつあるし。
天津は計画比1000%にするために、TOB取り下げを賭けてヒューマギア対ザイアスペックの5番勝負を持ちかける。
だけど1番目のお題は生け花対決。
ザイアスペックは人間の性能、恐らく知能だけでなく感受性や美的センス、創造性なんかも引き上げるんだとすれば、正確性や勤勉性にアドバンテージがあって人員補充に機能しまくってるヒューマギアとは得意分野が違っていて、本来は競うべきものじゃないんでは?と思うけど、そこにザイアスペックに有利そうな生け花という種目を持って来るのが、狙ってだとしたら嫌らしい。
天津は、まんまと或人には完全アウェーの土俵を作って引っ張り出し、自分は華道の家元という磐石の人選。。
それに対して或人側は植物の知識はあっても生け花や芸術っていう観点とは別分野のお花屋さんヒューマギア。この時点で勝てる気しない。
てか、ほっとくと天津はそういう人間に有利な分野ばかり選んで勝負してきたりしない?
勝負は順当に家元の勝ち。一輪サクヨの作品は生け花というよりどっちかというとフラワーアレンジメントって感じもする。
家元の作品が太い松とか使ってダイナミックさや力強さを表現してるのに対してサクヨのは花ばかりで、綺麗だけど線が弱い感じがするんだよ。あくまで主観だけど。
ただ、現時点では負け惜しみの逆ギレと言われてもしかたのないサクヨの悪態と「そもそも」が何を意味してるのかによっては、何か裏がありそうではあるけど。(18話未視聴)
サクヨの家元への怒りもしくは家元の悪意の感知?にアークがなぜか反応してマギア化し暴走。
たしか衛星ゼアはシンギュラリティを起こしたヒューマギアを把握出来る。
ならゼアの前に作られたアークもシンギュラリティを起こしたヒューマギアを把握出来るのかもしれない。とすれば滅亡迅雷を介さなくてもアークが直接指令を送って、対象個体をマギア化出来るってこと?
そして或人にはアークが何なのか知識がないから現時点では対処不能することが出来ないのか。
でもそれならシンギュラリティに達したヒューマギアがもっと大量に一斉にマギア化してもおかしくない。
サクヨを見ていると、アークが狙うのは単にシンギュラリティを起こしただけでなく、その状態で人間の悪意に触れ怒りを覚えた状態の個体を探知して
「ほら人間は悪意ある存在だから滅びるべきだ」
ってマギア化に繋げてるのかな?
これまで出て来たマギア達も元はそういう人間の悪意に晒されて怒りを覚えた所につけ込まれたのならやりきれない。
或人はサクヨのように親交のあった個体への攻撃は躊躇するけど、面識なかったろう個体が暴走したマギアの破壊には容赦がないから余計に。
天津はザイア製のドライバーでサウザーに変身。
「produced by ZAIA」と音声設定し、必殺技にはコーポレートマークで商標登録表示と、知的財産権をやりすぎてネタ化するほど主張しつつ(笑)、そんな主張はたぶん考えたこともないライバル社の能力は脇が甘いぜとばかりに堂々とコピーするのがエグいな。
サウザーはサクッとサクヨを破壊し、シャイニングホッパーにも完勝。ワズの犠牲が・・・或人社長に期待するすべてのヒューマギアの願いが早くも・・・・(泣)
天津は是之助社長と握手してる写真を大事に持ち歩いているくらい、是之助社長を尊敬していたけど、自分の意に反してヒューマギアに傾倒し、挙げ句の果てに「無能な孫」を後継者に選んだことで失望し、その孫が変身するゼロワンを倒すことで是之助を超えたかったってことらしい。
なんか拗らせてるなあ。是之助じいちゃん、孫にはこれまでのところ厄介な状況に追い込むことしかしていない気がして、個人的にはなんか信じきれなくて微妙。
唯阿さんが「いじくりまわした」滅は完全に再起動。不破さんとの会話からも以前のデータ(人格?)はそのままなのかな?
でも声の感じは微妙にエフェクトがかかっていて、別の意思に喋らされている感じがしなくもない。
滅の口から滅亡迅雷の背後に、彼らが滅ぼそうとしたはずの「人間」がいることを知らされた不破さんは、唯阿に疑いの目を向け始めたのかな。
私、唯阿が修復したのは天津の命令だとばかり思っていたけど、ひょっとして不破にザイア&天津の邪悪な企みに気付かせて、自分には止められないザイアの野望を不破に止めて欲しいと、どこかで迷い始めてるのかもと思いたくなった。
唯阿さんが滅を修復?したのは天津からアークの正体と天津の真の狙いを聞く前ではあるんだけど、飛電にしてきたえげつない仕打ちや、もしかしたら不破の体への心配の気持ちが彼女の中に重く積み重なってたりしないかな?と。
ってところでプログライズキーが「ザイアから」何者かに盗まれた、で続く。
フード被ってるからもしかして迅?でも迅は破壊されてるし、少なくともあの人相風体に作り直せるのは滅だろうし、さっぱりわからない。
ルパパト: リュウソウジャーVSルパパト告知とかノエルぬいぐるみ等メモリアル商品発売とかに思う
明けましておめでとうございます。
昨年末は、前回触れた「東映特撮ファン大賞2019」の他にも、正式に「リュウソウジャーVSルパパト」の告知や、メモリアル商品の発売があった。なので、2020年最初の今回はまずその事についてとりとめなく。
■祝!劇場版復活!
ジュウオウジャーVSニンニンジャー劇場版復活。とりあえず良かった。以前↓でも書いたけど、ルパパトキュウがVシネだったのは観客動員力考えたらホント勿体なかったと思うから。
ルパパトキュウ公開に思う: ジュウオウVニンニンの不運とかみっちゃん参戦とかノエルさんとか
https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/04/20/210038
過去のVS映画って、円盤売上が上位の戦隊の興業収入が良いように見えたから、ルパパトキュウもちゃんと劇場公開すれば入ったんじゃないかな?と思えて。
一方、その記事でも触れたけど、時期的に大雪にぶつからないかは心配。
ジュウオウニンニンは大事な公開後2週間、3回の土日を記録的な、場所によっては保育園が休園になる大雪で家族連れをかなり削られたことが興業収入に影響したと思うから。
だけどルパパトの場合は大人割合が例年より多めだとすれば、万一そうなったとしてもまだ影響は小さいだろうか?
■異例すぎる香村さん起用
脚本: 香村純子 荒川稔久
リュウソウジャーにも関わる荒川さんとの共著とはいえ、ルパパトしか書いてない香村さんの起用に驚いた。しかも名前が先ということはメイン?。
Vシネ第1作から調べたけど、VSシリーズ制作は現行戦隊のスタッフが担当するのが基本で、ライターさんは両方書いてる人の起用が多い。
で、現行戦隊しか書いてないライターが担当した作品は幾つかあるけど、先輩戦隊にしか関わってないライターが脚本やるのは26作目にして香村さんが初めてだった。
異例中の異例。なんでだろう?
・ルパパトの後日談色が強いのか
・ルパパトのキャラが超取り扱い注意と考えたのか
・単にゴーカイジャーで戦隊のレジェンド回を8本も書いてて総じて評判良かったりプリキュアオールスター映画も成功させたクロスオーバー能力を買われたのか
・それとも他に理由があるのか
荒川さんとは兄妹弟子の関係で互いによく協力しあっているから、リュウソウジャーに係わっている荒川さんが呼んだのかな?とは思うけど。
そもそもゴーカイジャーの時に「戦隊よく見てるから書けるでしょ」って香村さんを誘ったのが荒川さんだから、他の1ミリも係わってない過去の戦隊が書けてリュウソウジャーが書けないとは思わなそうではあるけど。
荒川さんとの共著はゴーオンジャーVSゲキレンジャー以来で、この時も一応名前は先に来てる。ただ、それまで戦隊執筆はゴーオンジャーでやはり荒川さんと共著の1話分しかなかった超新人時代の裁量権はそんなに大きくなかったろうと思うけど、今回はガッツリ書いて来るんだろうか。
楽しみ半分、不安半分。
■とりあえず杞憂?と思ったら・・・
不安なのはもちろん、ノエルの願いをどの程度、どんな形で扱うのか?という部分。
以前凄く心配になり
ルパパト: リュウソウジャーVSに向けての心配
https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/08/25/002557
を書いたけど、それは杞憂だったってことで良いのかな?
・・・・と、ここまで少しずつ何日にも跨がってまとめていたら、本日1月5日の東映公式でさっそく心かき乱す紹介が(汗)。↓
http://www.toei.co.jp/tv/ryusoulger/story/1215872_2963.html
騎士竜が奪われるというリュウソウジャー最大のピンチと
そこに大きく関わってくるアルセーヌと快盗、そして警察のその後の姿を描いた
騎士・快盗・警察が入り乱れる熱くクールなバトルを見逃すな!
快盗はともかく本編では完全に舞台装置、演者もスーツアクターさんの変装でしかなかったアルセーヌ・ルパンをどう「大きく」関わらせると言うんだろうか?
自分の中でどう受け止めていいかわからず、VSシリーズを見るのがこんなに怖いと思うのは初めてかもしれない。
自分にとってはとても大事なのに本編でちゃんと解決して貰えなかったことで、本来お祭り企画のVSがこんなに心配になるんだと思った。
本編でもFLTでも触れられなかったものを中途半端にVSで扱ってそれで解決って形にだけはして欲しくない気持ちが強いからなんだよな。
前回でタガが外れちゃったのでもう何度でも言うけど、私にとってルパン家の悲願の結末は、他作品とのVS、しかもルパパトキュウがそうだったようにロボも現行戦隊を使うだろうからグッテイもいないような状態で、例えば「一時だけでも蘇えらせてノエルと会話させるからそれでもう勘弁して」みたいな感じで片付けられるには本筋過ぎる。
これまでさんざん他記事で繰り返してるように、ルパパト単体のスピンオフできちんと「ドラマ」として描いてくれなければ納得は出来ないんだよ。
それは最終回やFLTでもノエルの出自や願いを把握しているのかわからないままの圭一郎達との関係も同じ。
ただしノエルが快盗衣装なのを見てると、ルパパトキュウが心根はともかくポジションと制服はずっと警察側だったこともあって、今回も果たして圭一郎達とまともな会話があるのかは微妙かもとは思う。
■Vシネ枠についての願い
スピンオフを望み続けてるせいで、劇場版が復活したら以前「帰ってきた~」をあてていたVシネ枠はどうするんだろう?ってのも気になってる。
「帰ってきた~」はそれまでVシネだったVSシリーズがシンケンVSゴーオンから正式に劇場公開になったことで、グループ会社の「東映ビデオ」が出してる円盤のレンタルや売上が割を喰う対策の意味もあったんじゃなかったっけ?
なら「帰ってきた~は」リュウソウジャーから復活?
でも、そもそもVS劇場版とVシネ「帰ってきた~」を両方やっていたジュウオウニンニンまでの形が崩れなければ、ルパパトも最終回後に普通にVシネの枠を使ってルパン家の願いの結末をやれていたかもしれないと思うと納得いかない(泣)。
ルパパトの円盤売上がシンケンに迫る勢いだったのが本当なら、作らない年に当たったからって作らないままなのは、商売的にも勿体ない話だと思うし。
でも、もしかしてキュウレンジャーは「エピソードスティンガー」、ルパパトはプレミアムドラマがそれにあたるとか?
いやそれでも納得いかない!(結局単に何がなんでも作って欲しいだけだよっ(笑))
■武器交換について
スチール写真では、ダブルレッドとリュウソウレッドが武器を交換しあっている。
人間ではないリュウソウレッドが「人間が使えるよう改造したルパンコレクション」を使ってるので一瞬「あれ?」と思わなくはなかった。
けど、改造前に使えないのは「異世界で作られた異世界の生き物が使える物だから」と解釈したので、人間と同じこの世界に生きてきた別種族が使えるのは特に問題ないかなと思ってる。
■思いがけないクリスマスプレゼント
12月25日、プレミアムバンダイから以下の2商品発売の告知があった。
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー -VS MEMORIAL SET-| プレミアムバンダイ https://p-bandai.jp/item/item-1000141666/
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー メモリアルぬいぐるみセット| プレミアムバンダイ https://p-bandai.jp/item/item-1000141762/
特にノエルのぬいぐるみ欲しかったから嬉しい。
昨年ぬいぐるみ製作会社が実施したアンケートでも沢山の人が頑張って高尾ノエルに投票していたのを覚えてるし、そういうみんなの願いの結晶みたいだ。
プレバン受注生産だから早いもん勝ちでもないし転売ヤ―対策でもあるし、欲しい人がちゃんと定価で入手できるね。てかルパパトのぬいぐるみは最初から受注生産にしておけば、1体6000円とかあんなえげつない転売ヤーが跋扈しなくてすんだのになと残念な気持ちもある。なお買いそびれて再販を望む声もまだまだあるんだし、こっちもまだこれからプレミアムバンダイで扱っても損はしないと思うので検討してくれないかな?。
VSチェンジャーの方はちょっと複雑な気持ちだ。
去年、ルパパトの売上不振に対して
「キャラ人気はあるんだから玩具に特製ブロマイドやキャラの音声付ければとっとと捌けるんじゃないか?」
みたいな意見は当時から散見していて、たぶんバンダイにもそれは届いてたと思うけど実現にはこんなに時間がかかってしまうものなのかな?って。
もっともリュウソウジャーの玩具展開がひと段落した時期を待ってってことなのかもだけど。
チェンジャーが税抜き8000円、ぬいぐるみが税抜き6500円でバンダイ直販だから、もし各1000人ずつ注文すれば1450万円売上。
各2000人ずつなら2900万円売上。それだけで来年度の戦隊売上に0.3億上乗せできる。
以前
ルパパトの売上: これからも売れる戦隊にな~れ!
https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/05/11/200522
でも、これからも商品展開して欲しいと願ったりしていたから嬉しい。
そうやってこれからもずっと少しずつ売れ続ける戦隊にな~れ。
これからも新しい商売が出来て、ノエルのスピンオフも出来る戦隊にな~れ。
■ファンの本気度が問われてる?
最後に、12月28日に発売されたばかりの雑誌「宇宙船」のダブルレッドのインタビューそれぞれの結びが、詳しくはネタバレになってしまうので書かないけど、気になって仕方ない。
なんだかリュウソウジャーVSルパパトがどれだけヒットするかで、ルパパト最終回後の物語にどれだけ需要があるか、ファンがお金を払ってくれるかを見極める試金石にするかもって受け取れなくもないのかな?みたいな。
そんな目で見ると、同時期に予約開始したぬいぐるみやVSチェンジャーも、同様なのかなって気もしてきた。プレミアムバンダイの受注生産て、期日までは完売受付終了にならず注文を受付けてるから、本当に欲しい人がどれだけいるのか、見極められる仕組みでもあると思う。
なんだか今年はファンの本気度を試されてる気がしてきた。
だとしたらVSは、どんな内容でも絶対複数回見に行く。
こうなると余計に雪が心配だけど絶対降らないで欲しい。
・・・本年もまたこんな調子かもですがよろしくお願いいたします。
仮面ライダーゼロワン16話感想: 飛電の社長に必要なものとか
シャイニングアサルトホッパーという最強形態と、滅を失い覚醒した迅との最終決戦という山場ではあるんだけど、ギーガーという助っ人がなければ戦力差は歴然だし、メタ目線で「OPにいるしぬいぐるみ出したばかりだからきっとまたそのうち復活するよね?」って思ったりしちゃってそこまで盛り上がらなかったかも。ごめん。
でも盲目的に「滅が言うから人類は滅亡すべき」と信じる迅は無邪気過ぎて哀れ。
きっとまた会えると思うけど、その時には破壊前のような考え方してるかどうかも分からないんだよな。キーは或人が回収したけど、「ヒューマギアと人間が笑い合える世界」のために何かプログラムに手を入れたりするんだろうか?
そのまま保管してたらそれこそ危機管理的にどうなの?って感じもするし。
滅関係はまだ分からないことだらけ。
アークが滅に迅を守らせたことにはどんな意味があったんだろう?どこまでがアークの狙いだったんだろう?
自分が機能停止して迅が覚醒するところまで?
それともあそこで迅を守ることで迅が滅を一旦連れ帰り、今はエイムズの手に落ちて再起動するところまで?
それとも「親は子供を守るものだろ」っていう人間にとっての一般常識をなぞってみた?
そう言えば天津が滅を踏みつけたらアークの指令を受けた作業が停止したけど、何か連動していたんだろうか?
滅の再起動は唯阿さんが滅を「いじくり回していた」から?
それって天津の指示?
暗殺ちゃんの目とモジュールを青くして動画撮影し飛電を追い込んだ前科を思い出して心配だけど、「後は好きにしろ」と託した不破さんに危害が及ぶようなことは望まないはず。
それに天津にも「脅威は去った」と話してたから、少なくとも自分のした事で今の滅がエイムズにとって危険な存在になるとは思ってなさそう。
ただ唯阿さんの所業は後で意味がわかったりすることもあるのが厄介だな。
<前回>
副社長「明日の緊急取締役会議で或人社長の解任動議やる」
私「或人こんなに頑張ってるけどコミュニケーション取れてないからきっと人間の社員は何やってるかわからなくて不満で、それを副社長が根回ししてとりまとめて突きつける気なんだ
或人孤独すぎるようわ~ん(涙)」
↓
<今回>
解任賛成は副社長だけ
私「え」
前話の感想記事が遅くなったもんで、タイトルに<或人の孤独>とか入れて記事アップした僅か数時間後に今回の録画を見て唖然(笑)。
てか副社長おま・・・根回しとか取りまとめとか(涙返せ)。
まあ・・うん良かったよ或人ホッとしたよ・・・・.
副社長以外が賛成挙手しなかったの、ずっと副社長の反応しか見てなかったから正直意外で拍子抜けもしたけど、誰もがこれだけ手軽に動画を撮ったり見たり出来る時代だから、戦闘映像を見る機会があれば或人が社員を前に説明しなくても、「社長が会社のために体張ってる」ってのはわかるでしょ。
そもそもヒューマギアのセキュリティ脆弱性は対外的には社長の責任だけど、社内的には或人に直接の責任は一切ない。
自分たちが世に出した欠陥製品の尻拭いを、或人は先代社長の孫だからという理由だけで一手に引き受け精神的にも肉体的にも会社の盾になってくれてる。
そう感謝する社員役員がいても不思議じゃないか・・・と今なら思う。
それに、役員達も或人を蹴落としたら誰かが、もしかしたら自分が社長になって今の世間の風当たりの直撃受けて、万一滅亡迅雷みたいなのがまた攻めて来たらゼロワンスーツという仕事着着て命がけで戦わなきゃならないと思ったら、このまま或人に矢面に立ち続けて貰った方が得策だと思っても不思議じゃないかなとは思う。
あの年配の役員達の誰にゼロワンスーツ着て戦えるようには見えないし。
国際警察が戦力部隊を配置したように一部署にゼロワンを配置するならともかく、今の会社の形態での社長条件は、皆の笑顔のために損得抜きで逃げずに命張り続けられる人間性と気力精神力と体力回復力(若さ)が必須。
副社長だけは社長になる気があるのは、あの中ではまだ或人の次に若いからかもなと思った。
あの人は何の能力を見込まれて何の功績があってあの若さで副社長まで上りつめたんだろう?
根回し力ゼロなのを見ると政治力じゃなさそうだけど、是之助社長も政治力だけで重用するタイプには見えないから、何かIT方面での能力はあるのかもな。
遂に天津社長の口からアークの秘密が語られる。
12年前に天津がアークに人間の悪意をラーニングさせた。アークは滅亡迅雷を作ったがデイブレイクで湖の底に沈んだ。
天津はアークの計画を予見してるかのようだったから、もしかしてアーク=天津?とか思ったりしたけど、そうではなくて12年前に自分がラーニングさせたからそういう邪悪な思考パターンを把握していたってことかな?
撮影所襲撃や大和田さん暗殺未遂とかずいぶんピンポイントで具体的だとは思うけど。
12年前のデイブレイク時に、或人は10歳。不破さんは14歳。
天津社長は当時何歳でどんなポジションにいたんだろう?
若く見えるけど、もし今30過ぎてるなら、起業したての若きベンチャー社長だったとかもありかな?
不破さんと対して変わらないなら、親の会社に潜り込んだ悪魔の天才少年とか?それってどこの壇黎人社長?
今のところ「アークの考える事くらい全てお見通し」って余裕かまして、飛電に代わってザイアがのし上がるために利用する気満々だけど、そのうちアークのラーニングが彼の想定をはるかに上回るくらい進んで、予測も制御も不能になって慌てふためく確率1000%としか思えないな(笑)。
滅亡迅雷は壊滅したはずなのにまたマギアが出現しクリスマス街で暴走。
・・・中澤監督、モブの子供に「シャケも食べたい」と言わせるとか「鮭有ります」の張り紙とか、去年のルパパトの例の回を思い出させる演出がお茶目(笑)。
或人がアサルトを奪って不破さん変身。良かった。やっぱりアサルトウルフはこれからも見たいもの。
記者会見では再びヒューマギアそのものの危険性が問われる。
今回ようやく本格的にヒューマギアのセキュリティ自体の問題が記者から槍玉に上がって、それに対して或人が対策をとっていると答えた。
そこに天津社長が乗り込んで信頼出来ないので解決策としてザイアがTOBを仕掛けると乗っ取り宣言。
長かった。このまま目を向けなかったら内心どうしようかと思った。
ここまで引っ張ったのは番組の都合もあるかもだけど、このセキュリティ問題が第2部恐らくザイアとの戦いのトリガーにきっちり使われているのがよかった。
この記者会見、以前はあんなにたくさんいたヒューマギア記者 が見当たらない。ヒューマギアそのものの安全性を問う場でメディア業界が不信を世間に表明していて、かつそれを飛電に突きつけてるみたい。
たぶんそれまでは職場で人間の同僚と協力し、献身的に働き続けてきただろうヒューマギア達が、どんな扱いを受けているかと思うとキツいな。
飛電の記者会見でいよいよ本格的に飛電に牙を剥いてきた天津。
「素人社長さん」とかハナから見下してる。渡した名刺を目の前で咥えるの見たりしたら、初歩的なビジネスマナーも身についてないのかこいつって侮っても無理はないかも。
これからは或人の仮面ライダーとしてだけではなく社長としての力量にもスポットが当たっていくのかな?でも予告では生け花対決とか(汗)。
新ライダーも登場だし、次回も中澤監督だし楽しみだ。
ルパパト: 「東映特撮ファンクラブ(TTFC)会員が選ぶ東映特撮ファン大賞2019」 受賞おめでとう、だけど・・・(超ネガ)
「東映特撮ファンクラブ(TTFC)会員が選ぶ東映特撮ファン大賞2019」
に「ルパパト」42話のルパンレッドとパトレン1号共闘シーンが選ばれたとのことで、今回はこのニュースのことについて。なおリリースはこちら↓
http://www.toei.co.jp/release/mobile/1215865_973.html
本当は今回は、公式発表されたリュウソウジャーVSルパパトについて書くつもりだったけど、この報を聞いた時に、一度は抑えていたつもりの感情がどうしても湧き上がってきてしまったんでこっちを先に片付けないとどうにもならないと思った。
おめでとう的な記事とはほど遠いかなりネガティブな内容なので、苦手な人は読まない方が良いかも。
そういうのは一旦終わりにしたはずだったけど、リュウソウジャーVSの告知も来たりして気持ちが揺さぶられた後だったから、完全決壊して止まらなくなってしまった。ごめんなさい。
■共闘シーンを成立させた舞台装置
おめでとうございます。
良かった。
素晴らしい。
素直にそう喜んでだけいたい。ファンなんだから。実際に喜んでいる気持ちも間違いなくちゃんとあるんだよ。
だけど。
この記事とダブルレッドのカットを見た時に私にはまだ、2人の足下でノエルが踏み台になっているな~と思えてしまった。
それって詳しくは以前、
ルパパト: ダブルレッドの足の下 ~ノエルが人間ではないことの意味~(長文)
https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/04/13/210155
で長々書いているし、これから書くことも重なる部分も結構あるんで申し訳ないけど、改めて。
この展開を陰で身を削ってお膳立てしていたのはノエルだから。
まず、ゴーシュに双眼鏡で体を見られたことに狼狽えて、それがきっかけでビークルを奪われ大ピンチになるという失態を犯す。
更にコグレに前線に出ないよう叱責され、奪ったビークルの力で最強の敵となったデストラとの快盗&警察の死に物狂いの共闘をギリギリまで引っ込んで見ているだけに甘んじる。
普通の作劇なら、失態の挽回のために人一倍頑張るし見せ場を貰える展開になると思うけど、あくまでダブルレッドの共闘をガッツリ見せるための舞台装置に徹していた。
そうまでして隠した正体は、千年も前に異世界から逃げてきた種族の子孫で今は人間と見分けがつかない、という別に隠さなくてもどうってことないもので、正直拍子抜け。
つまりノエルは隠さなくても良いことを深刻に気にしていたずらに事態を悪化させただけってことになる。
人外設定がもっと「そりゃ隠さなきゃいけないよね」っていう説得力あるものだったら、こんな気持ちにはならずに素直に喜べてたのかな。
決して共闘シーンの素晴らしさを否定するつもりはないんだよ。
でもいくらダブルレッドは主人公だからと言っても、その完成度や熱量、全力投球ぶりと、こちらの人外設定のしょぼさとのあまりの落差が悲しい。
公式完全読本で、当初43話44話は東雲悟のことだけの予定だったけど、ラストに向けてノエルのこともやっておいた方が良いだろうということになって急遽ねじ込んだってことを知った後だと余計にね。
■人外設定への繰り言
こんなことなら個人的にはノエルの人外設定なんかいらなかったとさえ思う。でもスタッフさんには必要だったんだろうね。
だってノエルの人外設定って、終盤のピンチやトラブルの発生元をノエル1人に集約して、かつ必要に応じてそれを打開するための両戦隊の共闘からノエルを除外するために使い回されたから。
でも反面それ以外の物語上の意味があったとはとても思えない。
だからそのためだけに急遽人外設定にされたのかとすら疑っちゃうよ。
それまで「ひょっとしたら人外なのでは?」というような伏線的描写もないし。
18話でアルセーヌ・ルパンがコレクションを改造したと語られた後にデストラが
「(快盗や警察のビークルは)人間が手を加えたものだ」
って言っていて、直後にノエルが改造主として登場したから、アルセーヌもノエルもてっきり人間だと思ってたし、スタッフさんもその頃はそんな想定だったんじゃないの?って気もして。
一番大事なルパンマグナムを自分やノエルが使えないよう改造して隠したの?って違和感もあるし、元木さんも38話時点でもまだ人外だと知らされてないしね。
42話の共闘シーン、もしノエルが人間だったらどう作られたんだろう?って思ったりする。
■積もり積もって
それでも本放送見た時には普通に受け入れて見てた。っていうより素晴らしいと思い超感動してた。
その時は「どんな秘密があるんだろう?」ってわくわくしてたし、きっと「そりゃ隠さなきゃいけないよね」って思える説得力のある背景をドラマで見せてくれると、期待してたから。
それは44話で裏切られたけど、それでもまだ希望はあった。最終回までには人外設定も絡めてルパンコレクションを集めた先の願いの結末、私にとっては本筋のドラマを展開してくれると信じてたから。
もっと言えば、ノエルは両戦隊を結びつけようと「一番茨の道を歩いていた」んだから、そのことへの労いがきっと誰かからあるはずと思い込んでいたからだよ。
だけどその後も「あれもノエルが悪い、これもノエルのせい」のオンパレードの末に、頼みの綱だったノエルへの労いもないどころか責められ胸倉つかまれて終わり、ビークルに絡んだ活躍は決してドラマにはせず印象付けず超短時間で片付けられ、願いの結末もVS続行endのためにぶん投げられて。
単に42話の共闘シーンの使われ方だけじゃなく、そういう後半特に終盤の扱いに受けたダメージが時間が経つほどに積もり積もってしまった。
で、どうしてなぜノエルばかりとぐるぐる考え自分なりに振り返って分析したりする中で、スタッフさんにとってノエルとは、キャラクターというより作劇上都合上の悪いことのしわ寄せを1人だけに集中させる調整弁であり舞台装置だったのではと。
そう思わずにいられなくなってしまってもう、今ではあの時と同じ気持ちでは視られないんだよ、ごめん。
ノエルのスピンオフが叶わない限りたぶんもう、この気持ちは変わらないのかもしれない。
■いつもトロッコの選ぶ先に
こういう時に持ち出すのは適当なのか?って疑問はあるけど、私はノエルのことを考える時に、最近よく聞く「トロッコ問題」を連想する。
ブレーキが効かなくなったトロッコが猛スピードで走っていて分岐点に 差し掛かった。真っ直ぐ進んだ先には5人の作業員がいてこのままだと避ける間もなく轢き殺されてしまう。
手前の分岐点で進路を変えれば5人は助かる。でも変えた先には1人の作業員がいて、そちらを轢き殺してしまう。数の多い方を助けるために1人を犠牲にするのは正しいのか。
ってやつ。
今の私には、ノエルはいつも大勢を守るために、より優先すべき方を守るために、選ぶ側の痛みはあったとしても、躊躇なく轢き殺される1人に選ばれ続けてたんじゃないの?って思えてしまってならない。
・VS続行が主題だから
・両戦隊のバランスが大事だから
・なかなか共闘しない両戦隊が間違ってると思われたくないから
・主人公はダブルレッドだから
・テコ入れでパトレンを強化出来ない物語上の責任を一番負わせやすいのはノエルだから
・パトレンは強化できず活躍が制限されてしまうからせめて好感度は
・共闘にはノエルがいない方がスッキリして思い切り熱く感動的に描けるから
・仲良くさせたデメリットを強調した方が悲恋の切なさが引き立つから
・OPにいなかったから
・VS続行で終わりたいから
ノエルひとりの描写にさえしわ寄せしておけば、他のキャラクター皆が、物語が、番組が助かるって。
他にたぶん
・両方に属して両方に変身出来て出番多いし最初に持ってる情報量的にもアドバンテージがあって有利なんだから
・棚ぼたで強化貰ったんだから
ってのもあるのはわかる。
だけどそのために「バランスその他の事情で活躍や貢献には極力スポットを当てず、マイナス面はガッツリアピール」って見せ方を徹底されたと感じるから、属性を盛られすぎるのも実は損な場合もあるんだなって、この番組を通してしみじみ実感したよ。
■ご褒美ください
「ダブルレッドの足の下」で私はこう書いた。↓
終盤のピンチ&トラブルメイクの原因という損な役回りをこれほどノエル一人に集約して出来た物語が感動を与え評価され、ギャラクシー賞も受賞したというのなら、そしてVS本編にはノエルの盛り沢山な設定を十分掘り下げる尺もなくバランス的にも無理だったと言うなら、今度はスピンオフという形でノエルにも還元してほしいと思っているんだ。
その気持ちは今回のことで、物凄く強くなっている。
だけど一方で、ノエルを踏み台にしたあの場面が本当にここまで高く評価されているんだって突きつけられると複雑な気持ちだ。
ノエルがこれまで書いてきたような形で舞台装置になってることに拘って辛さも感じているのはきっと私含めて少数派なんだろな・・・としか思えないから。正直疎外感もある。
その分、同じか近い気持ちの人もいると知らせて貰えるのは本当、ありがたいことなんだよな。
だけどというかだからというか、こんなおめでたいニュースなのに心苦しいけど自己満足でも蟷螂の斧でも、もう一回声を上げさせてほしい。
今回大賞を取った42話の共闘シーン成立のために損な舞台装置の役割に徹したノエルの功績は大きいと思わせてください。
そして、最終回後の今も、VS続行の舞台装置として、死者を生き返らせたいという平成仮面ライダーのラスボスみたいな願いを叶わないまま持たされ、快盗たちを自分の願いに縛り付け続ける役目を背負う彼に、スピンオフでその願いに決着をつけるというご褒美をください。
仮面ライダーゼロワン15話感想: 1週遅れ。是之助の孤独から或人の孤独へ、とか細々と
「蒼き狼」ってもともとの意味はモンゴル民族の始祖とされる伝説上の獣のことだったり、転じてチンギス・ハンのことだったりして、彼を主人公にした井上靖の小説のタイトルでもある。
だけど、アサルトウルフと変身者の不破さん見ているとなんだか妙にこの言葉を使いたくなって、小説出てから50年経ってるしと前回のサブタイトルに拝借したら、この場合の「蒼き」は青じゃなくて灰白色だという記載をWikipediaで見つけて「あちゃー、やっちまった・・・」と思った(汗)。
でも格好いいんだもんなあ・・・。色も、光の加減によっては渋めの灰色がかった青じゃない?(無理矢理)
前々回破壊された暗殺ちゃんと、前回破壊された雷(雷電)の墓を作りドードーのゼツメライズキーを埋めようとする迅。
家族が死んだら墓を作ると検索したらしい。
人間の真似事はしなくて良いとその墓を崩してキーを取り出す滅。
一方或人はイズと昴2人のヒューマギアを飛電家の墓参りに連れて行く。
ヒューマギアが人間に近づく事を拒絶する滅と近づけようとする或人という対比。
イズは或人が家族という存在について語るのを聞き、ワズを思い出して「兄は特別な存在」と納得した。理解しようとしている。
一方昴は「スパイだった意識したら目が急に光って狼狽え始めた。もしかして「家族」がトリガーになってシンギュラリティを起こした?後に「助けたい」と自分の希望を口にするようになったし。
エイムズは滅亡迅雷のアジトがデイブレイクタウンにあると知って掃討作戦を決行。
前回アサルトウルフでダメージを負った不破さんもこの日を待っていたとやる気満々で、唯阿さんの制止も聞かず再び変身。
唯阿さんの心配はわかるけど、はっきり言ってライダーになれるのが唯阿さんひとりでは、迅だけならともかく滅もいるのに勝てるわけないから仕方ないよな。
案の定、滅に圧されて危ういところを或人の乱入に助けられる。
滅に対しても優勢なシャイニング。つい数回前まで滅が或人も不破さんも圧倒してたのに、インフレが早い早い。
迅も、本調子じゃないけど気合漲るアサルトウルフに防戦一方。必殺技を喰らおうとした時、アークの意思を受け取った滅が割って入り、身代わりに。
アサルトウルフは、雷に続いて滅も撃破。凄い戦績だ。
またぶっ倒れて血を吐いてるけど(汗)。
一方、ボロボロで倒れる滅のダメージ具合を確認に来たのか、唐突にイズちゃんがわりと至近距離まで近づいてニッコリ笑い「見事に倒したようです」。
結果的に狼狽え悲しむ迅を挑発するかのような形になり、「なんで笑うんだよ」怒った迅の触手がイズに突き刺さる。
う~ん、ここはちょっとイズちゃん不用意すぎ。まるでわざと刺されにノコノコ行ったみたい。
立つ位置がもっと遠くて或人の傍とかならわかるんだけど、なんかここは演出の問題なのかな?残念。
笑ったのも、後で或人が迅に「(ヒューマギアが)友達ならなぜ傷つけた!」って責めたけど
「あんな近くまで行って死にかけてるお父さん見て笑ったからだし、人間同士だってそんなことされたら絶交だ」
って思っちゃったよ。
まだイズにはそういう感情面の計算が出来ないって見せ方なのかもだけど、「至近距離で」「笑う」2つの組み合わせでなく、せめて片方だけだったならなあ。
で、或人。
ヒューマギアは家族と言いつつ、今までは目の前でハッキングされても「しまった」と見てるだけで、つい前回の雷電の時もそうだった。
けど、イズに触手が突き刺さった時はこれまでになく頭に血が上った感じで触手をぶった切ってたのを見て、イズは流石に特別なんだなってのと同時に、「全てのヒューマギアの願い」を守る仮面ライダーへの道はまだまだ遠いのかなと思った。
破損して動かなくなったイズをラボに運び込み、どう修理していいかわからないとパニック状態の或人に、スペアがあるだろと言い放つ副社長は冷たく見えるけど、でもマギア化され自分が破壊したマモルや一貫ニギローのスペアをニコニコ見守ってた頃の或人とそんなにかけ離れてはいないんだよな。
たぶんシンギュラリティの事も知らず、そもそもゼロワン計画の事もそんなに把握していないから、イズのバックアップデータが取れない事も知らないかも。
是之助社長はワズが言ったように魅力的なお人柄だったんだろうけど、本当に心を許してたのは限られたヒューマギアだけで
事情はあるにせよ人間の部下には一番大事なゼロワン計画を打ち明け共有出来る相手は結局1人もいないままだったのかな。
今は彼の指名で後継者になった孫がその孤独までそっくり受け継いでる。
秘密のラボは副社長すら開け方を知らなかったくらいだから、ゼロワン計画の詳細は下手すると「人間の」社員は誰も知らなそうで、社員から見れば血縁というだけでいきなり社長になった若造が会社のために本当は何をしているのか分からないのかもしれない。
或人は或人で、今は色々背負う物が多すぎて自分がやらなきゃって気持ちでいっぱいいっぱいだし、色々経験不足だから、これまでそれぞれの立場で会社を支えてきた人間の部下と、どうコミュニケーションを取っていいかわからなそう。
そうやってすれ違った結果が、翌日の緊急取締役会議で或人の社長解任動議なの?
無理ないかもと思いながら、でもそれって社長の条件に「ゼロワンになってマギアと戦うこと」がもれなく付いてくることがあまり重要視されてなさすぎるかも(汗)。
たぶんそれが或人が指名された一番の理由だと思うし。
副社長が変身して戦うとかイメージわかない(笑)。
ザイアの天津社長は、滅亡迅雷は案外ちょろかった、何としてでも倒して仮面ライダーが新たな神話を作れ、と唯阿をけしかける。
唯阿さんは不破さんのこともあるから釈然としないけど、従う。
いつまで保つんだろな、この主従関係。天津は滅亡迅雷を操るアークの完全復活を楽しみにしてるし、何にしてもロクなもんじゃないわ。
滅はそれがアークの意思だと、自分が滅ぶことで迅が覚醒することを望み、停止する。結局この人には自我というものがない(シンギュラリティが生じていない)ままだったのかな。
悪の親玉にしてはアクがなくてどこか儚い感じの人(ヒューマギア)で、哀れ。
可愛がってた弟分の暗殺ちゃん、慕う気満々だった雷兄ちゃんに続いて滅父ちゃんまで失った迅。怒りと悲しみで覚醒したら、マギアが一杯生まれた。無から生まれたのか再起動したのかはよく分からないけど。ライダーとしては最弱だったけど、こんな力を秘めていたということ?
ぶっ倒れた不破さんはエイムズに戻って点滴中。
唯阿さんは見ていられないのか「病院にいたくないならせめて医務室に行け」。
うん、ヒューマギアうじゃうじゃの病院は嫌だしまだ迅が残っているから現場を離れられないもんね。
案の定、迅が大量のマギアを連れて襲来。しかもギーガーまで暴走。なぜ暴走した?
流れ的に迅が覚醒したからギーガーも遠隔ハッキングされたかのような見せ方だけど、「また裏で天津社長が?」とか疑ってしまう程度には、私の中で天津への信用ゼロ。
迎え撃つエイムズ。一般隊員達も雑魚マギアなら倒せて、これだけ大量に襲ってきた時には充分役に立っているのが良い。
特に満身創痍でもはや雑魚マギアにも苦戦してしまうアサルトウルフを見てしまうと余計に、一般隊員達の戦力も大事だなって思った。
唯阿さんは見かねて不破さんのキーを抜き取り投げ捨てて強引に離脱させる。それだけ不破さんが心配でって描写になってるけど、マギアに拾われたらどうしようってヒヤッとした。
後の展開を考えると必要な動作なんだけど。
でもその結果、蜂さんしか強化のないバルキリー1人では多勢に無勢。ギーガーに踏みつぶされそうになったところにまた或人乱入。マンモスでサクッと片付けて降り立ち、迅と対峙。
足元に先ほど唯阿さんが投げ捨てたアサルトキー。
ゼアがそれを見越したかのように瞬時に或人にラーニング完了させ、不破さんに続いて或人までアサルトキーで変身。
そのタイミングで朝日が昇る光の演出が凄く良かった。
諸田監督は光や色彩効果を使った絵画的な演出は良いなと思う。
新たな姿シャイニングアサルトホッパーで迅に飛びかかろうとする或人、で続く。
アサルトとシャイニング、両方とも或人に集まっちゃったけど、不破さんのアサルトウルフがかなり好きなので、体は心配だけど今後も変身して欲しいな。
飛電家の墓石を見ると、或人の両親らしい人達が亡くなったのはどちらも97年7月。
2人同時期だから一緒に事故にでも会ったのかな?
だとすると、2019年現在22歳だから当時恐らく1歳にもなってなかった或人はその時どこにいたんだろう?
そんな赤ん坊を置いてか誰かに預けて両親だけ別の場所にいたの?
ひょっとして或人もその時一緒に事故に会って死線を彷徨ったりしてない?
息子夫婦を失った是之助が、何としてでも孫だけはと、自分の持てる技術を駆使して救命のために何か特別な処置を施したりして、それがゼツメライズキーを使える要因になってたりしないかな?
更にはそれが是之助社長がゼロワンに或人を選んだ本当の理由だったりとか。
不破さんに続いて或人までアサルトを使えると色々勘繰りたくなるよ。
ルパパト: 東雲悟の本編登場から1年に寄せて
プレミアムドラマ「もう一人のパトレン2号」(TTFCで配信)に登場した東雲悟がルパパト本編の43話に登場したのは1年前の12月9日。
ツイッターの方でそれを記念した企画があったので便乗させて貰って、東雲悟と戦力部隊についていくつか呟いたりしたので、今回はそのあたりについて。
でもちょっとその前に。
■便乗して書けた記事
こういう企画に便乗させて貰えると、それをきっかけにあれこれ考えたり妄想したりしてそれが楽しいし、個人的にはなんだか心のリハビリにもなってる感じ。
それに、双方向でのコミュニケーションで盛り上げたり、絵や小説みたいな2次創作でひとを楽しませたりってことが出来ない私のような者でも、こういう形で参加させて貰えるのはありがたいことだと思う。
何よりその結果書きたいことが膨らんで、私のようにブログやってると記事1本書けたりすることもある。
なんなら本記事もそうだけど、8月に書いた
ルパパト: 東雲悟を振り返ってみる
https://kiuix.hatenablog.com/entry/2019/08/11/215846
も、もとは同様の、「もう一人のパトレン2号」の配信記念日に絡んだ企画に参加したのがきっかけで書けた。
書いてから数ヶ月経ってもわりとコンスタントに検索から読みに来てくれる人が、(この弱小ブログ基準では)比較的続いている記事だけど、この時期になってまた増えた。
私はルパパト特にノエルや彼の願いの結末を描いたスピンオフを切望していて、最終回後しばらくしてからつい2ヶ月前までは、ルパパト関連の何を書いても最後はスピンオフを望む〆にこじつける記事を繰り返していた(汗)けど、これもそんな1つ。
もちろん自己満足だしそんなの有効性としてどうなのよという問題は多々あるけど(笑)、それでも実際に検索から読みに来てくれる人が今でもいるのは慰めでも希望でもあって、そのきっかけを作ってくれた企画に感謝してる。
■キャラの力で急浮上
もちろん読みに来てくれるのは私ではなく東雲悟というキャラの力。他に、1年前に書いた44話の感想へのアクセスもこの1週間急に増えた。↓
ルパパト44話感想: スパイの正体に化けの皮の秘密に悟の運命にノエルのルパン家の正体とか情報量多すぎ
https://kiuix.hatenablog.com/entry/2018/12/22/184813
私のブログは今回を除いて125記事(うちルパパト関連83)あるけど、12/9~12/15の1週間のアクセスでは「東雲悟を~」が上位6位、44話感想が7位に急浮上してる。
ブログのアクセス解析ツールを入れたのが8月末からで、そんなにしょっちゅう見てる訳ではないけど、特に1年前に書いた単発回の感想がここまで順位上げたのは記憶になくて驚いた。
ブログ内を<「東雲悟」で検索したページ>というのまで浮上する日もあったりして、あくまでこの雑魚ブログ基準ではあるけれど、この時期に振り返る人多いんだな~としみじみ。
まあもともとの読者数が少ないんで、すぐ変化が目立つ仕様ではあるけど(笑)。
よく考えると悟本人の登場は回想シーンだけ、あとは偽物での出演しかないんだけど、その短い時間に垣間見えたキャラ、人間性だけで、心掴んでるな~と感じる。
東雲悟は需要ある。というか、そもそも全然足りてない。
そんなの今更わかりきったことなんだけど、自分がやってることの数値に実際に表れると「おおおお!」とちょっと感動した。
(画像とか実数は出せなくてすみません。)
ちなみに私がスピンオフに希望するのは、ノエルがアルセーヌだけじゃなく圭一郎とつかさのために悟も蘇らせようとし、それによって警察もルパン家の願いの当事者になる展開。たとえ一時でも幻だとしてももう一度、回想や偽物でない本当の悟が圭一郎たちに会う場面もリアタイしたい。
なお、せっかくだから呟いた内容も呟きそこねた内容も文字数制限取っ払って加筆したりしたのを並べさせて貰う。
と言っても、わりと大事な部分は上の記事で書いちゃったかなと思うので、今回はその周辺、悟のいた頃やいなくなった後とかの戦力部隊の他愛ない日常とかについても、とりとめなく。
■悟のいた頃の差し入れ事情
だからっていきなり他愛なさすぎではとは思いつつ(汗)。
43話でつかさがニセ悟に「甘いもの苦手だったよな?」ってツッコミ入れてたってことは当時
・甘いものが好きな圭一郎
・甘いものが苦手な悟
が混在してたわけで、もしヒルトップが当時も上司だった場合、差し入れどうしてたのかなとか気になってしまった(笑)。
部下を労い励ますための差し入れをかなり重要視して部下掌握の必需品化している彼なら、
・圭一郎には最中やどら焼き等あんこ系
・悟にはお煎餅等
と細やかに買い分けて持っていったんだろうか?
デスク周りを見ても相当な和の文化好きが伺い知れるから、あくまで和菓子なんだろうな。
全員入院した時の差し入れはジュレのマカロンだったから洋菓子NGではないだろうけど。
そしてたぶんつかさは両方にありついてる。
もしかしたら、最初はヒルトップもわからず全員に甘い物買っていったけど、悟が手を付けずヒルトップを気遣ってこっそりつかさに
「良かったらこれも。俺実は甘い物苦手でさ」
などと言ってあげてたから彼女も印象に残ってたのかなとか。
で、そのうちヒルトップにバレて
「早ク言ッテヨ~(泣)」
みたいな感じだったのかな?
■なぜジュレ初来店が2話なのか
これも食べ物絡みだけど、悟がいたときから怪盗は活躍していたので、その頃にはジュレも既に営業中だったはず。
でも咲也が着任してパトレンジャーに変身出来るようになるまで、一度もランチに来なかったのはなぜだろうとこちらも気になって、理由をいくつか妄想した。
①悟時代から外ランチには行っていたが、咲也が来て周囲の店を徹底リサーチするまでジュレの存在を知らなかった。
②パトレンジャーになりギャングラーと戦う力を持つ前は、毎日が情けなく市民に申し訳なく外にランチに行く気にならず弁当持参か職員用食堂とかで済ませていた。
③上層部から活躍出来てない現状と市民感情を考慮し外ランチ自粛令が出ていた。
④咲也がくるまでランチを外に食べに行くという発想や習慣がなく、咲也の歓迎会を兼ねて初めて1度だけのつもりで外ランチにジュレに行ったら途中で抜け出すはめになり、その埋め合わせにもう一度行ったら咲也が初美花を気に入ってしまい、彼に毎回せがまれて常連化した。
なんとなく④を推したい。
悟在籍中限定なら?
①圭一郎と悟の食べ物の好みが致命的に合わなかった。
②悟が同僚と一緒にランチに行くタイプではなかった。
③悟とつかさが圭一郎と一緒のランチはキツイと思った。
悟離脱中~咲也着任限定なら?
①男女ペアで行って噂になったりしないよう配慮した。
②つかさが圭一郎とサシでランチはキツイと思った。
・・・・ごめん圭一郎。でも、もし私ならあの時期の圭一郎と並ぶか差し向かいで食べたら、彼の発する自分も含めた全方位への怒りや悲しみのこもったオーラに当てられて消化不良を起こす自信がある(汗)。
■戒めとお守り
本当に、パトレンジャーの装備が届く前の、ポーダマンすら倒せない超絶戦力不足の時代の同期組はさぞ辛かったろうな。
特に悟が離脱してから咲也が着任するまでの、圭一郎とつかさ2人だけのままの数ヶ月は、以前年表作った時にうっかり想像してしまい、かなりしんどかった。
その期間2人、特に時々ブレーキの効かない圭一郎が堪え忍び生き延びられたのは、
・身を呈して2人を守った悟の行動
・その後つかさから聞いた悟の言葉
・悟の影響で聞き始めた音楽
が戒めにもお守りにもなったおかげも大きいと思う。
悟はいなくなってからもそうやって残された同期たちを守っていた。
■友の魂だけでも (from ゴーカイジャー)
悟の体はザミーゴによって、ナリズマをスパイとして潜入させ国際警察の情報を漏洩するために利用されてしまった。
でもそうやって得られた情報は、売ることでザミーゴ個人の小遣い稼ぎにはなったかもだけど、ギャングラーの組織自体にメリットをもたらした事は、結局1度もなかったことになるんじゃないかな。
クレーン&ドリル横取り→罠を仕掛けるも警察に返り討ち
ヘリとバイクの輸送経路漏洩→快盗に奪われる
アニダラの金庫が国際警察にあると情報漏洩→巨大化するも倒される
咲也がパトレンジャーだと教え国際警察爆破指示→透真に邪魔され失敗
ビクトリーの地球接近情報漏洩→快盗&警察&ノエルに阻まれる
ノエルにギャングラーのスパイ容疑をでっち上げ→圭一郎達に見抜かれナリズマが倒される
全部警察に阻止されたり跳ね返されたり快盗に邪魔されたり。
もし情報漏洩の結果、国際警察に大きな被害が生じてしまったら悟の無念は計り知れなかっただろう。
でもだから、辛うじて彼の魂だけは救われたと思いたい。
■手を出したのが間違いだった
「東雲悟を~」でもこんな風に書いたけど↓
どこまでも報われない形で退場した東雲悟という人は、だけど生前、同僚達にその人間性や信念を刻み付けることで敵の嘘を暴かせ卑劣な罠から彼等を守り、化けの皮の秘密から快盗の正体へと容赦なく真実に導いた。
そしてそれが快盗と警察の心からの共闘を後押しし、悟を殺したザミーゴ本人の破滅にも繫がったんだと思う。
悟を手にかけた事が結局巡り巡って快盗と警察を本当に結び付けてザミーゴ自身を滅ぼしたんだよね。狙ったのが彼以外なら別の展開になってたかもしれない。
悟に手を出したのが間違いだった。
ちなみに私は、ジュレにいたのは体は悟の皮を被ったナリズマだけど、皮に宿った悟の意思が束の間乗っ取っていたと考えている人間で、ひょっとして車の中に音楽プレイヤーを置き忘れたのもナリズマの隙をついて悟の意識が一瞬乗っ取りわざと落としていったんじゃないの?と考え始めてる。
「ほら圭一郎、こいつ言うこと怪しくなって来ただろ?ここで大ヒント落としてやるからそろそろ気付けよ?」
みたいな。